TOYO TIREは今春、フラッグシップブランド「PROXES(プロクセス)」の新商品と「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」ブランドの新サイズを投入。商品ラインアップの拡充とあわせて、商品の魅力をリアルで体感できるイベントを通してユーザーにブランドを訴求している。トーヨータイヤジャパン企画推進部長 兼 販促企画部長の上岡弘幸氏は「ユーザーや販売店の声に耳を傾け、それに応える商品展開を進めたい」と話す。
23年振り返りと24年の市場動向について
23年は、「PROXES Sport 2」「PROXES Comfort Ⅱs」などの新商品の発売や「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」ホワイトレターの投入があり、商品のラインアップが拡充した。23年に価格改定があったが仮需の影響は年内に収まっており、24年の需要への影響はないと考えている。
24年の需要動向として、サイズ面では、強みであるSUV向けのサイズが継続して増えていくとともに、軽自動車用やコンパクトカー向けも堅調に推移していくだろう。
「OPEN COUNTRY」ブランドのホワイトレターの人気が続いており、特に販売店の皆様やエンドユーザーへの浸透が進んでいるようだ。ユーザーや販売店の皆様からサイズの要望もいただくので、タイムリーに対応することで期待に応えたい。
「R/T」「M/T」の人気が高かったため、同ブランドはオフロードタイヤのイメージがあったかと思う。そこに22年に本格オールテレーンタイヤの「A/T Ⅲ」を投入し、さらに23年からホワイトレターを発売したことで、エントリーユーザーにも親しみやすさを感じていただけているようだ。シリーズ全体のユーザー層の裾野の広がりを感じている。
24年の販売戦略は
低燃費コンフォートタイヤ「PROXES CF3」を1月に上市した。46サイズ展開の、低燃費性能とウェットグリップ性能を高次元で両立した商品だ。トレッドパターン内で機能を分担させる非対称パターンを採用しているが、曲線を生かしたパターンが店頭で並べた際に目を引くと評価いただいている。
カーメーカーの純正装着で「PROXES」ブランドが多数採用されており、カーディーラーや販売店の皆様から「PROXES」ブランドの商品ラインアップに対する期待が高まっているのを感じる。今回の新商品も「売りやすい」という声をいただいている。
「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」はホワイトレターのサイズラインアップを拡充。コンパクトカーやビジネスバンでカスタマイズを楽しむトレンドに対応した。ユーザーからの要望が多かったサイズを追加できたことは嬉しく思う。ニーズに応えた商品をしっかりと販売につなげていきたい。
イベントの計画
ユーザーと直接コミュニケーションできるファンミーティングなどの機会を通して、メーカー側ではファンとの交流を継続して行っている。
ユーザーの中には、SNSを通じてクルマの楽しさやカスタマイズの喜びを発信されている方がたくさんいらっしゃる。特に「OPEN COUNTRY」ブランドのユーザーには、愛車の写真に「#オプカン」を付けて発信するファンも多い。最近ではブランドの女性ユーザーを対象にした参加型イベント「#オプカン女子会」を開催し、体験走行やユーザー同士が商品の魅力を語り合うなど、盛り上がりを見せた。
また、「PROXES」ブランドでは、ブランドアンバサダーでレーシングドライバーの木下隆之氏らをゲストに迎えた参加型サーキット走行イベント「PROXES DRIVING PLEASURE」を開催。商品性能を体感いただけて、大変好評をいただいた。
このようなイベントは、ユーザーに商品の魅力をお伝えし、性能を体感していただけるだけでなく、ニーズを直接聞くことができる貴重な機会だ。24年も継続して取り組む予定だ。
トーヨータイヤジャパンではこれらの取り組みに連動するように、店頭ツールとして「#オプカン」「#プロクセス」を訴求するポップを用意している=写真=。両ブランドを盛り上げて、販売の一助となるように展開していきたい。
メッセージを
独自性のあるブランドを展開しており、お客様の使い方やクルマに合わせて商品を選択できる。販売店の皆様にとっては、ユーザーに「選ぶ楽しさ」をご提案いただくことが可能だ。今後もユーザーや販売店の皆様の声に耳を傾けて、タイムリーに魅力的な商品を展開していきたい。