全国タイヤ商工協同組合連合会はこのほど、3月の情報連絡調査結果をまとめた。
前年同月比の「売上」が〈増加〉と回答した事業所は0%、〈減少〉93.3%、前者から後者を差し引いた〈指数〉はマイナス93.3ポイントとなり、2月(プラスマイナス0)と比べ大幅に悪化した。
情報連絡員からの報告によると、3月は降雪予報があり、また、気温の低い日が続いたため、スタッドレスから夏タイヤへの履き替えが進まずに売り上げ減少となった店が多かったという。北海道から関西の広い地域でその傾向がみられたようだ。
「前年は値上げ前の仮需要があったが、今年はそれがないため低調だった」「交換時期であるが、もう少し使用する顧客が多いため、タイヤ販売は減少」「そもそも今シーズンの冬タイヤ装着率が芳しくなかったことが大きく影響していると思う」という報告があった。
賃金上昇などの明るいニュースから「4月からの巻き返しを期待したい」との声もあるものの、「値上げが影響し始めている」「需要が戻るか不安は多い」と、市場の情勢に対し悲観的な声もあがっていた。