FIA公認の国際ラリーレイド、「アジアクロスカントリー(AXCR)2024」は8月11日から17日、タイのスラタニ〜カンチャナブリ間で行われる。29回目の開催となるAXCRに5年ぶりに参戦する「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」は6月24日、オートランド千葉ダートトライアルコースで公式テストを披露した=写真上=。同チームのサポートを行うTOYO TIREはSUV用タイヤ「OPEN COUNTRY M/T」を供給する。
目標は優勝。健闘を誓う
AXCRは1996年に第1回を開催。タイを中心にアセアン各国を舞台に行われている。高温多湿な気候と山岳部や密林地帯、泥ねい路という過酷な環境で競われることで有名。今回は安全上の理由からタイのみのルートに変更され開催される。
同チームは俳優の哀川翔氏が総監督をつとめる。メカニックを担当するのは中央自動車大学校(CTS)の職員や学生、フレックス株式会社から選抜されたスタッフたち。TOYO TIREがタイヤを供給しチームの競技参戦をサポートする。
この日の公式テストは、参戦車両TOYOTA LANDCRUISER 150 PRADO FLEX Racing SPECにAXCR用のセッティングを行った。
今回が船積み前の最後のテストラン。助手席に哀川翔総監督を乗せ、ドリフトドライバーの川畑真人選手がアグレッシブな走りをみせ、集まった報道陣をわかせた。
テスト後のカンファレンスで川畑選手は「改善ポイントは車重。もっと軽くしてほしいとオーダーしていました。いい意味で裏切られたと言いますか、CTSの生徒やフレックスのメカニックが一生懸命頑張ってくれたので、前回とは別の車だと感じるくらい変化していた。距離は短かったですが、その変化を理解できたので、今回のテスト走行はとても有意義でした」とコメントした。
哀川総監督は川畑選手の運転について「安定しています。助手席にいて安心感を得られるということは、安全走行だということです。怖さを感じない」と語り、「前回は2位だったので、今回の目標はもちろん優勝。最終的にみんなが喜べるのはクラスで優勝することです。前回の負けをバネにしたい。いけると思っています」と、力強く抱負を述べた。