6月19日~21日の3日間の日程で、展示会「ものづくりワールド」が東京ビッグサイトで開催された=写真上=。2100社が出展し、約6万9000人が来場した。
京都機械工具(KTC)はボルト・ナットの締結など工具から得られた作業データをデジタルで分析し管理する「TRASAS(トレサス)」をメインに展示=写真中=。
トレサスはネットワークでソフトウェアと連携したIoT工具を使用することで、作業記録を管理ソフトに自動で記録するものだ。作業と管理をつなぐことで、手順の適正管理や管理フローの省力化につなげる。
KTCの担当者は「2018年からトレサスシリーズとして展開して以降、需要は右肩上がりだ」と話す。脱輪事故などが後をたたないことが背景にある。トレサスを導入することで記録の自動化によって大幅な省力化を実現。作業者の熟練度に左右されず品質の安定に寄与するシステムとして、タイヤ整備・自動車整備業界での注目度は高い。
センサメーカーのユニパルス(東京都中央区)は荷役器具の電動バランサ「ムーンリフタ」を展示。工場などでの省力化に資する機器で、重いものをフックにかけて持ち上げようとすると機器がアシストして軽々と持ち上げることができる。
売れ筋は最大重量40キログラムのムーンリフタ。担当者によれば、省力化のニーズに応える製品として需要が高いという。ブースではムーンリフタを使用してタイヤやラックのリフトアップの実演デモを行った=写真下=。