日本ゼオンの24年度第1四半期決算は増収増益に転じる  需要が堅調に推移

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 日本ゼオンは7月26日、24年度第1四半期決算を発表した。

 連結実績は対前年同期、対前期ともに増収増益を達成した。第1四半期の売上高は1061億円(対前年同期15.4%増)、営業利益は90億円(同47.9%増)。

 エラストマー素材事業は、売上高602億円(同15%増)、営業利益は38億円(同53%増)。自動車産業で一部生産停止の影響は受けたが、需要は底堅く出荷は堅調に推移した。原料価格高騰に応じ市況価格の上昇もあり、売上高、営業利益ともに前年同期を上回った。

 それらを踏まえ、24年度上期の業績予想を上方修正した。上期売上高は120億円増の2100億円。上期営業利益は40億円増の150億円。エラストマー素材事業では、販売価格改定により合成ゴム・ラテックスは当初予想を上回る見込み。一方で、下期から国産ナフサ・アジアブタジエン価格が下降することが予想され、販売価格の下落を主要因として減収減益となる見込み。

 下期は上期の反動等による業績鈍化を織り込み、通期業績予想は据え置く。


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