冬シーズンに向けて 各社の販売促進プラン  =連載1=日本ミシュランタイヤ

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カテゴリー: ニュース

 「X-アイス スノー」「クロスクライメート2」

 車両の重量増に対応。耐摩耗性に強み

 

X-アイス スノー 車両装着シーン
X-アイス スノー 車両装着シーン

 日本ミシュランタイヤは、今冬シーズンの注力商品として2ブランドを掲げる。長く続く安心感を届けるスタッドレスタイヤ「X-アイス」シリーズと、天候を問わない走りで急な雪にも対応する「クロスクライメート」シリーズだ。車両の重量化に対応し、サイズラインアップも充実させた。乗用車・商用車タイヤ事業部マーケティング部ブランド戦略マネージャー神取孝司さんに今冬の取り組みを語ってもらった。

 

 市場分析と動向

 前シーズンの冬用タイヤ需要は暖冬の影響で伸び悩んだ。24年冬タイヤの需要も、JATMAでは大きく変動しないだろうと予測している。

 23年に価格改定があったが、その影響があったとは感じていない。お客様には弊社の製品がプレミアムなものだとあらかじめ理解して買っていただいている。値段は多少高くても安全性を担保して品質の良いものが欲しいと考える、お客様の性能重視志向は今冬も続くと予想している。

 SUVの増加などのトレンドにともない、大口径のタイヤ需要は伸びていく。それをどれくらいくみ取れるかが重要。

 いわゆるオールシーズンタイヤの需要も伸びている。特に非降雪エリア在住の消費者から問い合わせが増えている。今までほとんど雪道を走ったことがないのに本当にスタッドレスタイヤを買う必要があるのだろうか、といった声を多く聞く。この需要を取り込めるかがカギだ。オールシーズンタイヤの市場はまだ大きくはないが伸びしろはある。

 しかし、冬性能はスタッドレスタイヤにアドバンテージがあることは間違いない。お客様が非降雪エリアにお住まいだからといって簡単にオールシーズンタイヤをおすすめするものではない。お客様の使用条件をしっかりうかがって、商品の性能面をご理解いただいたうえでおすすめすることが重要だと考える。

 

 注力商品

 「X-アイス スノー」は、シリーズ一世代前の「X-アイス 3+」と比較してアイスブレーキング性能が9%、雪上ブレーキ性能が4%向上した。さらにこの商品の強みは摩耗性能と摩耗後の性能持続性。車両の重量化はタイヤの摩耗促進に直結する。自動車のトレンドを鑑みるとタイヤには摩耗しにくいこと、摩耗後も性能の落ちにくいことが重要な要素だ。

 弊社の製品は以前から摩耗性能が優れていると市場から支持されている。この強みが現在の車両トレンドとあっているので、その点に自信を持ち商品を売っていきたい。

 「X-アイス スノー」と「X-アイス スノー SUV」あわせて165サイズ。“X-アイス史上一番止まる”——今冬もこのキャッチコピーで販売を展開していく。

クロスクライメート2 車両装着シーン
クロスクライメート2 車両装着シーン

 一方、「クロスクライメート」シリーズを、弊社がオールシーズンタイヤとうたっていない一番の決め手は夏性能をまったく犠牲にしていない点。天候を問わず走ることができ、買い替え時まで安心感が続くタイヤだ。

 逆にオールシーズンタイヤと言ってしまうと、夏性能も冬性能もそこそこで、中途半端な印象を消費者に与えかねない。オールシーズンタイヤとうたわないことについて、販売店の皆様に戸惑いがあったが、現在は「クロスクライメート」はあくまでも夏タイヤであると徐々に浸透してきた。

 キャッチコピーも変更せず、“雪も走れる夏タイヤ”でいく。「クロスクライメート2」と「クロスクライメート2 SUV」あわせて126サイズ。

 24年に入りキャンプブームも落ち着いた印象があるが、「クロスクライメート キャンピング」の販売状況はそれほど変わっていない。今後も継続し販売する。

 

 販促活動

 「X-アイス」と「クロスクライメート」、この二つの商品を対象とするデジタル広告をうつ。その特徴を視聴者に理解しやすくまとめた動画をHPと公式YouTubeで公開して需要の掘り起こしにつなげる。

 これからも今までのように試乗会を大切にしていく。一方で、オンラインで行う説明会も継続して実施する。フェイス・トゥ・フェイスもオンラインも、それぞれの利点を生かし並行して続けていく。

 店頭での販促活動はグッズやクーポンをプレゼントする施策を計画している。キャンペーンの告知ポスターなどは現在製作中。

 

 メッセージ

 日頃、弊社の拡販に努めていただきありがとうございます。感謝の言葉をお伝えしたい。

 “「最後まで続く性能」を目指して”がミシュランのDNA。これを一人でも多くのお客様に届けられるように今後も一緒に頑張っていきましょう。


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