モータースポーツとセーフティドライブを融合させた体験型の交通安全活動が8月25日、静岡県裾野市の裾野市民文化センターをメイン会場に開催された。
NPO法人グッドドライバー・レッスン(事務局・北海道札幌市、理事長・竹道雄康氏。以下GDLと略)主催による「GDL in ライフラリー富士山すその」がそれ。モータースポーツで培ってきた知識や運転技術を活かし安全な運転をサポートすることを目的に、21年から全国規模で本格的に開催されている。
プログラムとして用意したさまざまな体験・試乗を通じドライバーの現状を洗い出し、地域社会の課題を吸い上げることで、「地域の安全運転」実現をめざす取り組みだ。TOYOTA GAZOO Racingや三井住友海上火災保険とともにブリヂストン、横浜ゴムがパートナー企業としてこの活動に参加する。
また、GDLは全国各地で開催されることから、開催地それぞれの〈町おこし〉の役割も担う。今回の「GDL in ライフラリー富士山すその」では、地元の裾野市と富士山すそのラリー観光プロジェクトも主催に加わった。静岡県内のトヨタ系カーディーラー各社がサポーター企業として参加しブースを出展したほか、地元の飲食店も出店を構え、来場者を迎えた。
レッスンは講義と実技に大別される。ブリヂストンは「タイヤレッスン」コーナーを担当したほか、ドライビングレッスン会場でのタイヤ点検(残溝の実測)を実施した。
ブリヂストンサイクルが今回初めて協力参加し、自転車レッスンを実施。会場室内に模擬の市街地コースを設定し模擬走行などのレッスンを行った。
モータースポーツを軸とした新しいスタイルの社会貢献活動として、GDLの開催意義は深い。本紙では次号で詳しくレポートする。