ピンクリボン月間でキックオフイベント  住友ゴムが全日本カート選手権会場で早期診断を啓発

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カテゴリー: ニュース

ブースではサステナブルタイヤ展示も

全日本カート選手権EV部門
全日本カート選手権EV部門

 ダンロップタイヤのワンメイクレース「全日本カート選手権EV部門」第4戦が9月23日、シティサーキット東京ベイで行われた=写真上=。その会場内で住友ゴムは「EVカートレースにおけるピンクリボン運動キックオフイベント」を開催した。同社はピンクリボン運動に賛同し、啓発活動に積極的に取り組んでいる。このイベントのトークショーでは、同社が取り組むサステナブル原材料比率を高めたレースタイヤを紹介した。

 

 

 エッセイスト吉田由美さんのトークショー

 

左から吉田さん、菅野氏、翁長選手、山内選手
左から吉田さん、菅野氏、翁長選手、山内選手

 ピンクリボン運動とは、認定NPO法人J・POSHが主催する、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを世界の女性たちに伝える運動。胸元にピンク色のリボンをつけることで乳房チェックや健康診断の受診を促す。

 住友ゴムは毎年10月の「ピンクリボン月間」にサポート活動を展開。その一環として、カートレース会場ではタイヤサイド部のステッカーをはじめ会場内ののぼり、スタッフのリストバンドのDUNLOPロゴマークを黄色からピンク色へと変え、運動への喚起を図る。今回のキックオフイベントではステージイベントとブース出展を行い、参加者と来訪者に乳がん検診を促した。

 ステージでは「ピンクリボン啓発トークショー」が行われた。カーライフエッセイストの吉田由美さんが司会を務め、「日本人女性の9人に1人が生涯に乳がんになると言われている。そして罹患者は増加傾向にある。しかし、乳がんは早期発見・治療ができれば命には関わらない病気」と、検診の重要性を訴えた。

 登壇したレーシングドライバーの翁長実希選手は「ピンクリボン活動を知ってから検診に行くようになった。自分がこの活動を手伝うことでより多くのかたに乳がんについて知ってもらえれば嬉しい」と語った。(写真中・左から吉田さん、菅野氏、翁長選手、山内選手)

 

 サステナブル原料使用比率43%タイヤ出展

 

サステナブルタイヤに採用したサイドデザイン
サステナブルタイヤに採用したサイドデザイン

 サーキット場ではレーシングドライバーによる一般カートタイヤとサステナブル原材料比率43%のカートタイヤの比較走行が行われた。

 走行後、レーシングドライバーの山内英輝選手は「遜色を感じない。むしろサステナブルタイヤのほうがグリップが高いのではないかと思えた」

 翁長選手は「あまりのグリップの高さに驚いた。ハイスピードでコーナーを曲がれる。パフォーマンスは一般カートタイヤ以上」とインプレッションを語った。

 同社モータースポ―ツ部の菅野展寛課長代理は「環境問題が深刻になっており、サステナブルタイヤを開発することは重要テーマと考えている」と開発意図を述べた。そのうえで「23年にサステナブル原材料比率38%のタイヤを発表した。EVカートレースでは43%タイヤを実戦投入し、現在、76%タイヤをデモレースに投入するところまで来た。サステナブル原材料を使っているからといって性能を落としていいわけではない。まだまだ試行錯誤が必要だが、50年までに100%に持っていく」と、これまでの経過とこれからの展望を語った。

 また、サステナブルタイヤに採用したサイドデザインについて触れ、「SDGsに見立てた17個のグリーンに、DUNLOPのシンボルマークである矢じりが向かっていくデザインをあしらった」と説明した=写真下=。

 イベント終了後、菅野氏は「都内で開催できたからこそ、普段レース観戦に行かないようなかたにも見に来ていただけた。イベントとしての成果は大きい」と総括した。


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