ブリヂストンは9月28日、千葉県柏市の商業施設でファミリー交通安全パークを開催した。ファミリー層が多く訪れ、タイヤの日常点検や自転車に乗る際のヘルメット着用などの安全啓発を行った。イベントはブリヂストンと一般財団法人日本交通安全教育普及協会が主催し、千葉県警と日本自動車連盟(JAF)千葉支部が協力した。
ファミリー交通安全パークは昨年から開催しており、今回が4回目。クルマやバイク、自転車でそれぞれコーナーを設けて、タイヤの点検方法や安全な運転についてレクチャー。JAF千葉支部は運転能力診断テスト、千葉県警は白バイに乗っての記念撮影などを実施した。
各コーナーの展示内容は、子どもも楽しめるように「体験」をふんだんに取り入れた。四輪クルマコーナーでは、適切な空気圧のタイヤと、空気圧が不足しているタイヤを用意。子どもたちが転がして、二つのタイヤでどのような違いが出るかを体感していた。
溝の減ったタイヤの危険性や日常点検の重要性のレクチャーも実施。スタッフは「摩耗したタイヤを使い続けると制動距離が伸びる。タイヤを適切に点検することで、事故を防ぐことができる」と説明する。「お出かけの前の日常点検や、空気圧の月イチ点検は不可欠だ」とアドバイスし、残溝を測定することのできるデプスゲージの活用についても勧めていた。
バイクコーナーでもタイヤの日常点検について啓発。自転車コーナーでは正しいヘルメットのかぶり方や空気入れ、点検方法のほかに、危険が予測できる自転車シミュレーターを使った体験やブリヂストンサイクルが制作に協力した「うんこ交通安全(自転車編)ドリル」を使ってクイズを解きながら安全運転について学んでいた=写真=。
来場者にはアンケートを配布し、回答者にはパンフレットやデプスゲージ、反射テープなどを記念品として渡していた。
クルマ、バイク、自転車のいずれも安全に運転するために、タイヤの日常点検は不可欠だ。ブリヂストンの広報担当者は「体験型のプログラムを増やすことで、ファミリーで楽しみながら学んで日常点検や安全への意識を高めてもらえれば」と語った。
同社では20年6月からタイヤの安全啓発活動として「#TIRE SAFETY」を実施しており、今回のイベントもその一環。こうした活動が、痛ましい事故を減らすきっかけとなりそうだ。