冬シーズンに向けて 各社の販売促進プラン  =連載5=ブリヂストン

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カテゴリー: ニュース

 訴求点は氷上性能の〝効き持ち〟

 「ブリザック VRX3」

店頭ツールの展開イメージ
店頭ツールの展開イメージ

 30年を超える歴史を持つスタッドレスタイヤ「BLIZZAK(ブリザック)」シリーズ。市場からの支持も高い「ブリザック VRX3」は今冬で4シーズン目を迎え、さらなる拡販をめざす。ブリヂストンタイヤソリューションジャパン消費財商品企画部の山下諒(やました・まこと)さんに今冬シーズンの取り組みについて話をうかがった。

 

 

 振り返り・市場分析と動向

 23年は価格改定があり、上期に仮需が発生し、下期はその反動もあった。暖冬で降雪が減った影響は市場全体でみられる。弊社も例外ではなかった。

 円安が継続し、物価も上昇している。消費者の価格志向、購買力低下は少なからず影響はある。暖冬で冬道を走る機会も減ってきているのでオールシーズンタイヤを求めるお客様が徐々に増えていると販売店からも聞くようになった。

 しかし一方で、安心・安全を求めるお客様の要求は変わっていないと捉えている。性能最優先で商品を選ぶお客様の考えに変化はないようだ。冬道での安心・安全を一層高めていくにはスタッドレスタイヤは必要不可欠。弊社の商品は高い氷上・雪上性能を有している。商品の価値を中心に訴求を続けていく。

 安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していくブリヂストンの価値を今冬シーズンもしっかりと訴求していきたい。

 

 主力商品

 ブリザックシリーズを主力商品として拡販に努める。「選ばれるスタッドレスを、あなたに。」がメインキャッチコピー。

 プレミアムスタッドレスの「ブリザック VRX3」はブリザック史上「断トツ」の氷上性能を有する。当社の量販商品である「ブリザック VRX2」対比で氷上ブレーキは20%向上、摩耗ライフは17%向上。氷の路面でしっかり止まる、曲がる。この〝効き〟が安心感の証。摩耗ライフも向上し、経済的。

 今冬シーズンに強く推していきたいポイントは氷上性能の〝効き持ち〟。長く使用しても高い氷上性能が持続する点。21年の発売年に購入していただいたお客様からも高い評価をいただいている。

 自動車市場では相変わらずSUV車両が好調に推移している。それを受け、SUV領域にもサイズを拡充した。SUVタイヤ市場でもニーズに応えていく。全142サイズ。街乗りからレジャーまで使用するユーザーにおすすめしている。

 量販商品として「ブリザック VRX2」も並行して注力する。日本最大級のクルマSNSサイト「みんカラ」のスタッドレスタイヤ部門で殿堂入りを果たした。

 「ブリザック DMV-3」は雪道での性能を重視した設計。ラグ溝を増やすことで、雪をつかむ、氷をひっかく機能を強化した。深い雪でもトラクションを生み出すことができる。よりタフな雪道を走るSUVユーザーにはこの商品をおすすめしている。「冬道には力強さと安心感を」、今シーズンもこのキャッチコピーでいく。

 この3ラインアップで今冬シーズンを戦っていく。ほかに、商用バン・小型トラック用スタッドレスタイヤ「ブリザック VL10」「ブリザック VL10A」を用意した。「VL10」は従来品と比較して氷上ブレーキ15%短縮、冬タイヤとしての摩耗ライフ20%向上。発売してから1年以上経過するがさまざまなお客様から好評をいただいている。

 

 販促活動

 試乗会、セミナーは引き続き力を入れていく。今シーズンの試乗会ではある程度使用したスタッドレスタイヤを用意して、新品時との性能の違い、どのくらい変わらずに高い氷上性能を維持できているかを分かりやすいかたちで展開する。販売店の皆様を中心に体感していただきたい。コロナも落ち着いてきたのでセミナーもオン・オフ並行して開催する。

 TVCMに加え、Web、SNS広告もうっていく。従来のターゲットである冬道を走るお客様に対しては引き続き安心・安全面の訴求を、非降雪エリアにお住まいのお客様に対しては冬道を走る楽しさをアピールして、動機づけにつながるようなコミュニケーションを展開予定。

 店頭ツールに関してはメインビジュアルをあしらった店頭掲示用横断幕と、「VRX3」を過去に購入していただいたお客様からの反響を掲載した20センチ大の回転するPOPを各店舗に配布した。

 ブリザックシリーズを購入していただいたお客様に抽選で旅行券が当たるプレゼントキャンペーンを9月30日から11月17日まで展開する。

 

 メッセージ

 「タイヤは生命を乗せている」この大原則は取り巻く環境がどのようになっても変わらない。お客様の安心・安全を足元から支えていく商品を今後も変わらずに提供していきたい。販売店の皆様には引き続きご協力をいただければ幸いです。


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