「JMSビズウィーク2024」出展ブースから  モビリティ社会の課題解決へ提案示す

 【10月24日更新の関連】「次世代を担うスタートアップ企業とともに、未来に向けた事業共創の可能性について共有する場」として開催されたJMS・BW。タイヤに関係する3社と、次世代モビリティの最新技術を出展した企業のブースをリポートする。

 

写真(1)ブリヂストン
写真(1)ブリヂストン

 ■ブリヂストン■=写真(1)= 生産財ソリューションである「TPP(トータルパッケージプラン)」を紹介。「TPP」は運送事業者向けに、タイヤだけでなくタイヤの内圧を遠隔モニタリングする「Tirematics」や位置情報サービスの「B-Catcher」、メンテナンスなどをパッケージにしたものだ。

 今回のJMS・BWは、モビリティの課題の解決へイノベーションやビジネスチャンスを探る「事業共創」の場。同社はタイヤだけではない幅広いソリューションを示すことで、その裾野を広げた。

 展示会期間中は多くのスタートアップ企業などと面談。オンラインコミュニケーションツールの「Meet-up BOX」も活用したという。担当者は「多くの人とコミュニケーションをとって、新しい共創のきっかけづくりをしていきたい」と意気込みをみせた。

 

写真(2)太平洋工業
写真(2)太平洋工業

 ■太平洋工業■=写真(2)= プレス樹脂事業やバルブ事業といった既存事業から、新しい知見を生かした新規事業の創造にも取り組む。展示会ではこのような取り組みを紹介しながら、スタートアップや事業会社との共創を目指した。

 一例としてあげるのは、TPMS製品でのAI活用だ。担当者は「省人化や無人化をより進められるような共創をしたい」と期待する。期間中の面談オファーをこなしながら「当社からも積極的にアプローチしていきたい」と、強い意欲で臨んだ。

 

写真(3)京都機械工具
写真(3)京都機械工具

 ■京都機械工具■=写真(3)= 次世代作業トレーサビリティシステム「TRASAS」を紹介するモニターをブース内に設置した。「TRASAS」は工具メーカーのノウハウとIoT技術を融合し課題解決を実現するシステムだ。

 トルク測定を精度高く正確に行う「TORQULE」、タイヤ溝測定の「タイヤデプスゲージ」など、KTCのスマートデバイス(工具)にセンサーを搭載。そこで測定されたデジタルデータを「TRASAS」を通じ自動的に転送し、データの集中管理と運用が可能となる。

 ブース出展により、作業管理の効率化をアピールするとともに、フリートマネジメントシステムのビジネス提案を行った。

 

 ■住友電工■ 現在開発中の「通信型機能拡張ユニット」を展示。車体にインターフェースを搭載し、様々な情報を可視化する。取得した車両データを活用した日常点検の効率化や、より安全な運転に向けたレコメンドなどが可能となる。ニーズに合わせた機能拡張が可能であり、それぞれの運送事業者にとって最適化されたサービスを提供できるようになる。

 

 ■ボッシュ■ EV向けにバッテリーの劣化状況を可視化する「バッテリーインザクラウド」について紹介。「バッテリーインザクラウド」はEVのバッテリーの劣化診断を行い、長寿命化に向けた運転などの最適化を提案した。

 

 ■ヴァレオジャパン■ モビリティの次世代技術のひとつである「自動運転」のニーズに応える「SCARA3」を展示。「SCARA3」は車の周囲の情報を3Dマッピング。独自の検出機能で人間の目には見えない障害物を認識することが可能だ。


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