東京自動車タイヤ商工協同組合(以下、東京タイヤ組合)はこのほど、(公財)東京しごと財団の業界別人材確保強化事業の支援団体となり、10月31日に都内で行われたキックオフセミナーに参加した。
この事業は東京都と同財団が連携し、現在の人材不足の状況について、業界ごとの課題やニーズに応じカスタマイズした支援を提供するもの。東京タイヤ組合を通し、10社が「支援先企業」として26年3月末までの期間にコンサルティングなどの支援を受ける。
具体的には、専門家が個別に企業訪問し採用・定着について5回、デジタル活用などについて4回のコンサルティングを行う。並行して他の組合企業を対象としたセミナーも開催。加えて業界PRツール作成・採用マッチングイベント実施と、業界全体で人材確保の課題解決をめざす。
今回のキックオフセミナーでは、専門家による「時代を見据えた人材確保の取り組み」と題した基調講演と事業概要の説明が行われた。
タイヤ専業店は小規模企業が多く、一社のみでは人材確保がむずかしい状況が続く。業界団体として取り組むことで採用の間口が広がる。
東京タイヤ組合の磯文雄理事長=写真=は、「この事業での取り組みが人材確保の参考になれば。(カスタマイズ支援期間の)これからの1年半が楽しみだ」と期待を寄せた。