「協業の機会が増えた」  日本ミシュラン須藤社長が本社移転1年の成果を語る

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カテゴリー: ニュース
1年の進化を発表
1年の進化を発表

 日本ミシュランタイヤは13日、本社移転1周年の記者発表会を行った。東京から群馬への本社移転後1年が経過し、移転にともなうさまざまな取り組みの効果など、1年の進化を発表=写真上=。あわせて本年10月に竣工した新社屋PARK棟を公開した。

 23年8月1日に東京都新宿区から群馬県太田市に本社機能を移転した同社は「群馬から世界へ」を掲げ、「すべてを持続可能にする」という信念を打ち出している。

 須藤元社長=写真下=は「コロナ禍のリモートワークで新たな働き方を獲得した一方で、対面の価値を再認識した。ポストコロナでは新しい働き方ができるという想定の下に本社移転を決断した」と語る。

須藤元社長
須藤元社長

 移転前は東京都新宿区と群馬県太田市の2カ所が拠点だったが、災害時の都市機能停止のリスクや、2拠点による知識・知財の分散、協業の機会が少ないという課題があった。太田市は事業創業の地で敷地を有していた点、通勤可能な範囲である点、また群馬県の災害レジリエンスの高さも本社移転の要素となったという。

 本社移転により課題の改善が見られたとし、「キャリアパスが広がり、地域との距離が近くなったことによる協業の機会が増えたと感じている」と、須藤社長は移転のメリットを強調する。

 近隣企業や群馬県・太田市とも良好な関係を維持し、ビジネスの枠を超えた協業の機会を創出している。社員300名が集まった社内イベント「わくわくフェスティバル」には、太田市に工場を構えるSUBARUのボランティアチームが参加した。また地元の子どもへの支援、山の清掃など地域密着の活動にも積極的だ。

 須藤社長は「地域のボランティア活動や、志を共にする産官学の皆様との連携を密にし、群馬から世界へ、モビリティへの貢献を続ける」としている。=この日公開した新社屋のPARK棟については、次号で掲載を予定=


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