世界初のCO2排出ゼロ工場を開所  ノキアンタイヤがルーマニアに

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カテゴリー: ニュース
ルーマニア・オラデア工場の全景1
ルーマニア・オラデア工場の全景1

 ノキアンタイヤはこのほど、ルーマニア・オラデアにCO2排出量ゼロのタイヤ製造工場をオープンした。同社によれば、CO2排出量ゼロを達成したタイヤ工場は世界初となる。25年の早い時期に商業生産を開始する。

 ユッカ・モイシオCEOは今回の工場について「すべての製造プロセスが非常に効率的になっている」と話す。CO2排出量ゼロを実現するために、太陽光発電や脱炭素電源を用いた電気ボイラーを活用する。最新のテクノロジーや機器も利用して、製造工程でのエネルギー効率化を実現した。同工場は年間で600万本のタイヤ生産能力があり、将来的にはさらなる拡張も見据える。

 モイシオCEOは今回の工場が「サステナブルなタイヤ製造の新基準を提供するものになる」と強調した。

ルーマニア・オラデア工場の全景2
ルーマニア・オラデア工場の全景2

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ノキアンタイヤは22年にロシアからの撤退を決定。同社にとって最大の工場だったロシア工場を現地企業に売却した。その代替拠点として、ルーマニアのオラデアに新工場建設を表明していた。


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