ブリヂストンは、彦根工場（滋賀県）・鳥栖工場（佐賀県）・栃木工場（栃木県）の国内3工場に戦略投資を行い、生産能力を増強する。
3工場はプレミアムタイヤを主力とする、乗用車用高インチタイヤの生産拠点。投資額は約270億円で、25年初から順次着手し、28年中に完了を予定する。これにより20インチ以上のタイヤの生産能力を中心に日産約3千本増強する計画だ。
同社は「プレミアムフォーカス」を加速させているさなか。今回の増産投資は中期事業計画（2024−2026）での戦略投資の一環として行う。日本のモノづくりをグローバルの中核と位置付け、〈稼ぐ力〉とグローバルでの競争力の強化を図る。
インドの2工場でも
ブリヂストンは先にも、インドのグループ会社であるブリヂストン インディア プライベート リミテッド（BSID）がプネ工場とインドール工場で乗用車用プレミアムタイヤの生産増強を決めた。投資金額約8500万米ドル（約119億円）の大型投資だ。
今回の国内外での生産増強は、商品設計基盤技術「ENLITEN（エンライトン）」に対応。グローバルで需要の伸長が見込まれる20インチ以上の超高インチタイヤの生産を強化することで、フォローの風をつかむ考え。