イヤサカは9日、年末プレス懇談会を開き、今井祥隆社長が第83期(23年9月21日−24年9月20日)の事業を報告した。
当期の売上高は293億5594万円(対前年比6.2%増)と3期連続過去最高を更新した。利益面も好調に推移し、営業利益20億8万円(同13.2%増)、経常利益21億6473万円(同9.4%増)、当期純利益14億9591万円(同8.2%増)。いずれも過去最高を達成した。
今井社長は第83期業績で過去最高を更新したことについて、すべてのステークホルダーの皆さまに感謝したいと謝意を示した。
第83期業績の系列(チャネル)別販売実績によると、整備専業以外の業態で前年実績比アップした。このうちタイヤ販売店は前年比25.1%増、カー用品店59.0%増、カーディーラー(大・小の合計)7.2%増。
一方、製品別販売実績では、スキャンツールが前年実績3倍以上と大幅に増加し、業績伸長に寄与した。タイヤ関係では、主力扱いブランドの一つ、米国ハンター製品が前年比16.1%減と前年実績を割り込んだ。それに対しシーチェなどの輸入品は前年比微増だった。
タイヤチェンジャーやホイールバランサーについては、需要業界で人手不足と軽労化・省力化への指向が強まったこと、SUV用タイヤの増加による大口径化が一層進んだと指摘。それらを背景に、国産のレバーレス対応製品やリフトアップ機能搭載の製品が順調に販売を伸ばし利益アップに貢献したという。
次期の業績見込は、売上230億円、経常利益6億9000万円を目標に置く。重点市場への取り組みとして、ハンター製品の内覧会を企画し、支店単位で順次実施する方針。作業の効率化と安全性の向上、ES(従業員満足)の向上を提案し、足回り機器の販売強化をめざす。