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日本ゼオンは1月31日、25年3月期第3四半期決算を発表した。
第3四半期は売上高が前期(第2四半期)比5%減の1021億円、営業利益は5%減の74億円で着地。累計では売上高が前年同期比11%増の3154億円、営業利益は51%増の242億円。また通期業績を上方修正した。
エラストマー事業は売上高578億円、営業利益29億円となり、対前年同期比では増収増益、対前期比では減収増益となった。対前期・前年同期ともに価格改定が進んだことで営業利益にポジティブに働いた。一方、徳山工場と高岡工場の定期検査で出荷調整を行ったことが対前期の減収要因となった。
取締役常務執行役員の松浦一慶基盤事業本部長は米トランプ新政権誕生を前にして、中国製タイヤの駆け込み需要があり「北米に向けて、かなりの量が出荷されたと聞いている」と指摘。SSBRへの需要が「そのあおりを受けている」と明かした。