メーカー3社トップの決算会見(3)

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 TOYO TIRE清水社長&CEO

 中国縮小も年40億円のプラスへ

 北米・欧州・日本で一層の注力を

 

清水隆史社長&CEO
清水隆史社長&CEO

 TOYO TIREは14日に24年度通期決算を公表した。売上高、営業利益・経常利益・当期利益で過去最高を更新した。タイヤ事業では販売本数が減少したものの、高付加価値商品などの重点商品の拡販や円安による押し上げで、売上・利益ともに過去最高を更新した。自動車部品含めて各セグメントで営業利益率を向上させた。

 清水隆史社長&CEOは中国生産子会社の株式86%を現地企業に譲渡し、中国事業を縮小していくと明らかにした。中国での事業について「現地生産メリットが生かせない状況が続いていた」と指摘。縮小により「年で40億円ほどのプラス効果がでる見込みで、25年度は10億円くらいを見込んでいる」という。今後はマレーシアや日本がアジア市場への供給を担う。

 一方、北米事業は好調に推移した。「20インチ以上のタイヤへの需要が多い。トランプ新政権が誕生した足もとでも堅調だ」という。今後、米ジョージア州アトランタ工場で最新設備導入を積極的に進めていく。米国市場に次ぐ規模を持つ欧州や日本での基盤強化をめざす。

 25年は中計の最終年度となり、重要経営指標である連結営業利益率14%超の達成を見込む。

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