国内タイヤ4社の24年12月期連結業績(2)

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 事業利益で25年目標を前倒し達成

 横浜ゴム YX2026初年度順調に

 

4社の主な利益増減要因
4社の主な利益増減要因

 横浜ゴムの24年通期の連結売上収益は、初めて1兆円を突破した。事業利益率12.3%をはじめ、いずれの利益項目も過去最高となった。当期が初年度にあたる中期経営計画(YX2026)の25年目標である事業利益1320億円を前倒しで達成した。

 事業別セグメントでは、23年に買収したY-TWSのフル寄与もありタイヤ合計では増収となった。

 新車用タイヤは、国内自動車メーカーの減産影響があったものの同社納入車種の販売が好調に推移。中国で現地の開発体制を強化し、中国系自動車メーカーへのプレミアムカーEVの新規納入数が拡大したほか、REPの販路開拓が貢献し、売上収益は前期を上回った。

 市販用タイヤは国内で積極的な販売活動が奏功。海外は欧州での高インチタイヤが大幅に増販し、インドなどアジア地域で新規販路を開拓した。円安も寄与し前期を上回った。OHT事業は農機メーカーの大幅な減産など新車用が厳しい市場環境だったが、補修用市場向けの増販につとめ前期を上回った。

 次期はYX2026に引き続き取り組み、高付加価値タイヤ(ADVAN、GEOLANDARほか)の販売を加速する。25年通期予想でタイヤ合計の売上収益1兆円突破を見込む。想定為替レートは1USドル=148円、1ユーロ=155円。

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