
JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、自動車タイヤ統計資料として、2005年から2024年まで20年間の生産・出荷・輸出入実績などをまとめた。
生産・出荷(国内・輸出)実績はトラック・バス用(TB)、小形トラック用(LT)、乗用車用(PC)の各四輪車に加え、建設車両用(OR)、産業車両用(ID)、その他(農業機械用、二輪自動車用、運搬車用の合計)の各品種別と合計のタイヤ本数とゴム量について、20年間の推移を時系列で表した。

この統計資料によると、タイヤ生産は24年が本数ベース1億2236万1千本、ゴム量92万5571トン。過去20年間で最も少なかったのは新型コロナによる感染症拡大期間である20年。23年はそれに次いで低かったが、24年はその23年をさらに下回り、過去2番目に低い水準を示した。
タイヤの出荷実績もほぼ同様の傾向。24年の国内出荷実績が本数ベース8523万7千本・ゴム量46万3328トン、輸出出荷が本数ベース3834万1千本・ゴム量46万9556トン。国内出荷本数は、リーマンショックで日経平均株価の終値が歴史的最安値を記録した09年に次いで2番目に低い水準となった。
05年から24年の各品種合計の生産実績推移を上のグラフで示す。

一方、新車用タイヤ販売本数と市販用タイヤ販売本数の各品種合計の実績推移は下のグラフのとおり。
新車用の24年実績は前年同期比8.5%減の3804万6千本、市販用の24年実績は同1.2%減の6628万本。