南東北タイヤ商工協同組合通常総会  婦人会・女性部会設立へ、「新しいヨコの連携を」

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カテゴリー: ニュース
南東北タイヤ商工協同組合通常総会
南東北タイヤ商工協同組合通常総会

 南東北タイヤ商工協同組合は9日、仙台市・秋保温泉のホテルで令和7年度第58期通常総会を開催した=写真上=。令和6年度事業報告書、令和7年度事業計画案をはじめとした議案を可決した。世界経済の不透明感が増すなかで、島貫昭理事長は「昨年は広域組合結成で規模の拡大を果たした。ことしは組織の中身を充実させる1年にしたい」と抱負を述べた。

 

 昨年、宮城・山形・福島の3県にまたがる広域組合として誕生した南東北タイヤ商工協同組合。令和7年度の事業計画は島貫理事長の「規模の拡大だけでなく、組織の充実を」という想いを反映するものとなった。なかでも注目されるのが「婦人会・女性部会の設立」だ。

 島貫理事長は婦人部会について、「タイヤ専業店は夫人の協力があってこそ成り立っている部分が多い。しかし、これまで夫人同士の情報交換や懇親を図る場は乏しかった」と指摘する。総会では出席組合員に婦人部会設立についてアンケートをとった。ここで出た意見をとりまとめたうえで、今年度中にも発足させる見通しだ。

 専業店の労務管理や経理などを事業主の夫人が担っているケースが多いことから、懇親を図っていくことで「困ったことや悩みごとがあるときに、相互に相談できるようにしていきたい」とした。

 安全面での取り組みも一層の強化を図る。昨年は宮城と山形で開催した空気充てん特別講習では、ことしは福島を含めた3県で開催を予定する。

島貫理事長
島貫理事長

 さらに「大型トラックタイヤ脱落防止の啓蒙活動の実施」も重点活動目標に据える。脱落が頻発するのは左リアタイヤ。島貫理事長はタイヤの模型を手にとりながら、「ブレーキをかけたとき、右に比べて左のほうがナットはゆるみやすい」と指摘した=写真下=。

 総会前には仙台トヨペット技術課の鈴木嘉憲氏が登壇し、「トヨタのHEVの歴史とこれからのモビリティについて」というテーマで講演を行った。

 総会終了後は会場を移して懇親会を実施。新しい青年部会長に就任した株式会社フラットアウトの香野威氏が乾杯の音頭をとり、参加者は浴衣姿で盃を交わしていた。

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