日本ミシュランタイヤは2月20日に都内で会見を開き、乗用車用タイヤの新商品「PILOT SPORT 4 S」(パイロット・スポーツ・フォー・エス)を4月1日から発売すると発表した。新商品は同社のスポーツタイヤのフラッグシップモデル。発売サイズは19~20インチの全39サイズで価格はオープン。
新商品は「パイロット・スーパー・スポーツ」を進化させ、スポーツカーや高性能車向けにドライ・ウェット路面におけるグリップ性能やブレーキング性能を向上させたのが特徴。欧州では今年1月から販売を始めており、すでにフェラーリやメルセデスAMGの一部モデルに新車採用されているほか、グローバルで60以上の車種への採用計画が進んでいるという。
同社の調査によると、ユーザーがスポーツタイヤに求める性能は、ドライ・ウェットグリップ性能へのニーズが最も高く、次いでブレーキングやハンドリング、高速性能などとなっている。
今回の新商品には2種類のコンパウンドを採用し、高いグリップ力を実現。国内ラベリング制度のウェットグリップ性能では全サイズで最高グレードの「a」を獲得した。また接地面の拡大による走行安定性も高めており、サーキットでの走行も可能となっている。
発表会に出席したポール・ペリニオ社長は、「日本のマーケットではサマータイヤ全体を見ると、さほど伸びていない。一方、大口径タイヤは日本市場でも成長している。特に19~20インチはこの4年間で約2割伸びている」と述べた。
同社では今後も堅調な需要が見込まれるスポーツカテゴリー全体で、昨年に続いて前年比2ケタ増の販売拡大を目指す。