中国の青島双星(ダブルスター)は3月13日、韓国のクムホタイヤを買収する契約を結んだと発表した。韓国産業銀行やウリィ銀行などのクムホタイヤの債権団が保有する42.01%(6636万8844株)の株式を9950億ウォン(約993億円)で取得する。
契約完了後、債権団がクムホアシアナグループの朴三求(パク・サムグ)会長に優先買収請求権を行使するかどうかを通知する。朴会長はその後30日以内に権利の使用を決める。行使しなければ、ダブルスターがクムホタイヤの筆頭株主となる。
現地メディアによると、ダブルスターは1月中旬に優先交渉対象者として選定された後、朴会長がクムホタイヤを買い戻すことを表明し、投資家を通じて1兆ウォンの買収資金を調達したとことが分かっている。
米専門紙ラバー&プラスチックニュースによると、2015年の売上高でクムホタイヤは14位、ダブルスターは34位。両社の売上高を合わせると、10位の中策ゴムを抜き、中国メーカーとしてはトップとなる。
なおクムホタイヤは2014年に横浜ゴムと技術提携の契約を締結し、超軽量タイヤなどの環境対応技術の共同研究を行っている。今後の提携関係について、横浜ゴムは「現時点では何も決まっていない」(広報部)としている。