4月8日「タイヤの日」に各地で啓発活動実施

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カテゴリー: ニュース

 セルフSSの増加などを背景に、一般ドライバーがタイヤを点検する機会が減少している。JAF(日本自動車連盟)の救援依頼に占めるパンクの割合が10年前と比較して1.5倍に拡大するなど問題は深刻さを増す中、日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、「4月8日タイヤの日」に合わせて全国7支部がそれぞれの地区でタイヤ点検や安全啓発活動を行い、ドライバーにタイヤの適正使用や点検の重要性を呼びかけた。

空気圧不足は見過ごせない

タイヤ協会の活動
東北自動車道の羽生パーキングエリアでタイヤ点検を行う池田会長

 4月7日にJATMA関東支部が東北自動車道・羽生パーキングエリアで実施した活動に参加した同会の池田育嗣会長(住友ゴム工業社長)は、「乗用車の3台に1台が空気圧不足という状況は見過ごせない」と危機感を口にした。その上で「空気圧不足は事故に繋がり、環境面でも良くないということを伝えていくのが我々の責任である」と語った。

 当日は、タイヤメーカーやタイヤ販社の関係者が多数参加したほか、埼玉県内のタイヤ専業店で構成される埼玉県タイヤ商工協同組合(相原一広理事長)やNEXCO東日本が活動に協力。スタッフは空気圧計測器や残溝を測るゲージを使用して13時から16時まで、合計59台の車両を点検した。また、パーキングエリアの利用者にタイヤの適切な使用方法を記載したリーフレットやチラシなどを配布してタイヤ点検の重要性や空気圧管理の重要性を強く訴えた。

 現地で取材に応じた池田会長は、「タイヤの残り溝に関しては気にかけている方が多いが、空気圧は意識しない方が増えてきたように感じる。我々は月に1回の空気圧点検をお願いしているが、中々浸透していかない。今回14万部のポスターを作成してタイヤ販売店に掲出して頂いている。『もしかすると自分の車も空気圧が不足しているのかも』と意識して頂けるのではと期待している」と話した。

 さらに「各社が低燃費性能や安全性を高めた製品を作っても空気圧不足では効果が発揮しにくくなってしまう。我々がもっと頑張っていかなければならない」と述べ、今後も一般ドライバーへの啓発活動に一層注力していく考えを示した。

 「タイヤの日」は2000年にJATMAと全国タイヤ商工協同組合連合会など業界3団体により創設された。一般ドライバーにタイヤへの関心を喚起し、タイヤの正しい使用方法を啓発することを目的に、毎年安全啓発活動を実施している。


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