大阪にナンカン第1号店 さらなる店舗展開を視野に

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カテゴリー: ディーラー, レポート

大阪にナンカン第1号店 さらなる店舗展開を視野に

ナンカン第1号店
ナンカン第1号店

 国内初となる台湾・ナンカンタイヤのフラッグシップショップが大阪府内にオープンし、4月1日から営業を始めた。国内メーカー以外に、主に台湾メーカー製品の輸入販売を手がける株式会社ガレージワン(東大阪市)が運営する。

 国内市場におけるナンカンタイヤの販売量は年間百数十万本と、低価格を武器に一定の存在感を示している。以前は購買層が若年層に偏りがちだったが、最近では品質面でメジャーブランドと肩を並べるレベルまで迫りつつあるため、ファミリー層にも支持が広がっているという。

 株式会社ガレージワンの浅田昌彦社長は「ナンカンタイヤの知名度とアイテム数は国内メーカーに匹敵している。今の市場でほかと同じことをやっていても仕方ない。目新しさを出すために国内第1号店をやりたかった」と話す。

 店舗の敷地面積は約170坪。同社が約1億2000万円を投じて民家跡地の土地を買い、建物を新設した。看板など什器はナンカンタイヤから提供を受けている。店頭には10ブランドのナンカンタイヤがラインアップされ、最大で約5000本ものタイヤを保管することが可能だ。交通量の多い府道173号沿いに立地し、通りを挟んだ向かいには以前から営業している別の店舗がある。

ガレージワンの浅田昌彦社長
ガレージワンの浅田昌彦社長

 卸販売が中心の同社では、委託も含めて全国8カ所に倉庫を構えており、当初はこの土地を倉庫として活用する案もあったという。だが、「卸は競争が激しく大手には太刀打ち出来ない部分がある。今までの店舗と今回オープンしたナンカンショップが向かい合っていれば、『あの場所にタイヤショップがある』というイメージを植え付けることができる」との狙いから店舗で運営していくことを決めた。新店舗での販売本数は月間1000本からスタートし、冬用タイヤの時期には2000本を目指していく。

 一方、ナンカンタイヤとしても日本に店舗があることが「アジアでステータスになる」というメリットが生まれる。従来から販売ボリュームが見込める日本市場を重要視しており、両社の思惑が一致した形だ。

 浅田社長は当面の目標について「成功すれば、次の出店につながる。この店を絶対に成功させ、まずは年内に3店舗程度を目指したい」と話す。

 その上で、「自社だけでなく、色々な方と協力して将来は全国に100店舗を展開したい。当社はナンカンタイヤの輸入元なので安定的に供給ができ、価格面でも有利に働く。色々な提案をしていければと考えている」と展望を示した。


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