“ジャパン・クオリティ”のブランド力
マレーシアの首都クアラルンプールから約130km南に位置する港湾都市・マラッカにあるタイヤディーラーを2店舗訪問した。
ひとつはタイヤ販売を中心にアライメント調整など車の足回りに関するサービスをワンストップで提供する大型店、トーヨー・プレミアム・オートセンターの第1号店だ。ここではトヨタやBMW、メルセデスなど高級輸入車を所有する富裕層向けにプレミアムゾーンのタイヤを販売する。
毎月の来店数は約200名。タイヤはTOYO TIRESをメインに、シルバーストーン、ミシュラン、ヨコハマなどを取り扱う。売上全体に占めるタイヤの構成比率は約40%で、TOYO TIRESのタイヤ販売本数は月平均で350本ほど。
オーナーのLIM CHOO HOCK氏は「今年1月にリニューアルオープンした。大口径タイヤを買う際、これまではクアラルンプールまで行く必要があったが、今は当店でご購入頂くことが可能。シンガポールから訪れる方もいる」と話していた。
ガラス張りの高級感漂う店内は、エアコンを完備した快適な待ち合いスペースとショールームが備わっている。ピットは12台分。マレーシアでは、これだけの設備を有するタイヤディーラーは珍しいという。
続いて訪れたトーヨー・オートセンターは街中にあるごく一般的なタイヤショップ。店頭に駐車している車もコンパクトカーが多い。
昨年4月からTOYO TIRESの取り扱いを始めた。その理由についてオーナーのCHAN CHIOW SINGH氏は、「以前メインで販売していたハンコックより、認知度が高いので売りやすい。またこの近辺でTOYO TIRESを扱っている店は無いのでパイオニアになれる」と説明する。
両店舗のオーナーが口をそろえ言うのは「タイヤの品質に自信がある」という点だ。そこには日本製品、日本のモノづくり対する高い信頼性がある。