3月に都内で開催されたアフター用品やサービスに関する展示会「国際オートアフターマーケットEXPO」ではタイヤの整備作業に関連する製品も多く紹介された。その中から来場者の注目を集めた機器やツールをピックアップした。
日発販売のブースでは、緊急脱出用のダッシュチェーンや、カムファスナー機構を採用した梯子型のタイヤチェーンなどを出品した。
カム付梯子型のチェーンは、バンドが不要で取り付け作業の短縮を実現するほか、合金鋼材を採用しており軽量化を図っている。
担当者は「タイヤチェーンは2008年にJIS認証を取得した子会社の東洋富士製作所の工場で生産している」と話す。その上で「JIS認証は品質の良さにつながる。市場には海外製品など様々なものが流通しているが、当社の製品は安心してご使用頂けるのではないか」とアピールしていた。
そのほか同社では、亀甲型チェーンやケーブルチェーンなど、軽自動車から大型車まで対応した多様なラインアップを展開している。
中国のZhuhai EST M&E Equipment社は、タイヤの窒素ガス自動充てん装置を出品した。同社では、二輪車から大型車まで対応した商品ラインアップを展開する。充てん作業についても、2本同時や4本同時に行うことができる装置を揃えている。
担当者は「窒素ガスを充填すると、一般の充てん装置を使用したタイヤよりも空気圧の低下を抑えられる。そのため、ドライバーにとっては燃費などの点でメリットがある」と話していた。
同社は今回が初出展で、今後国内のタイヤショップなどに向けて展開を進めていくという。
京都機械工具は、インパクトレンチの商品ラインアップを展示した。新製品のフラットノーズタイプのインパクトレンチ「JAP418」は、コンパクトでありながらハイパワーを実現したもの。ハンマケースとハウジングの一体化構造により、従来品(JAP417)に比べて全長を約11mm短縮している。
さらに、回転切り替えレバーが左右に位置交換でき、利き手に関係なく片手作業が可能になったほか、一回の打撃力が大きいシングルハンマを採用して従来品比で約10%最大トルクを増加した。
また、トルクリミット機能を搭載し、締め過ぎを防止したインパクトレンチなども合わせて展示した。