アジア最大規模の自動車部品関連のトレードショー「TAIPEI AMPA」が4月24日から28日までの5日間、台湾の台北南港第1及び第2展示ホール(台北市南港区)で開催された。今回の開催テーマは「電動化」「電子化」「スマート化」で、「台北国際自動車部品及びアクセサリー見本市」や「台湾国際オートバイ見本市」をはじめとする6つの展示会を同時に開催。14カ国から約1340社が出展し、約3750のブースを展開した。
台湾のACMEラバー・インダストリーは、現地を中心にUNILLI(ユナリ)ブランドのスクータータイヤを主力として展開しているタイヤメーカー。展示会では二輪用タイヤのほか、カート用やフォークリフト用、ライトトラック用、農機用なども出品していた。
ブースの目玉は二輪用の「RS1」だ。担当者は「レース用だが街乗りも可能だ。剛性を確保しており、レースのようなフィーリングで走行できる」と話していた。
シンガポールのスタンフォード・タイヤは、SUMO FIRENZA(スモウ・フィレンツァ)ブランドの乗用車用タイヤ「ST-01A」「ST-06」を紹介した。
同社の製品はタイで生産されており、東南アジアの国々やインドなどで販売されている。そのほか、一部地域ではFALKEN(ファルケン)やContinental(コンチネンタル)ブランドの販売代理店も務めている。
台湾のATBSテクノロジーとHI-CAMエレクトロニクスは、それぞれのブースでTPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)を出品した。
ATBSは2006年に設立した。一部製品はスマートフォンとの連携が可能で、タイヤの空気圧や温度に加えて車速や燃費なども計測できる。台湾国内ではタクシー会社などでも採用されているという。
一方、2012年に設立したHI-CAMは、大型車両向けの製品を中心にラインアップした。同社製品は台湾国内のほか米国などでも展開されている。
タイヤ修理キット関連では、タイヤパッチなどを中心としたYING PAIO(営標)エンタープライズの「THUMBS UP」(サムズアップ)や、KRONYO(冠佑)ユナイテッドのツールが目を引いた。
また、J’zスポーツは、タイヤに注入してパンク穴を塞ぐ修理液「TIRECARE」(タイヤケア)を紹介。タイヤで実演し、利便性の高さを訴求していた。
また、TFTレーシングは、欧米を中心に日本や中国、東南アジアで展開するVARRO WHEELS(ヴァロー・ホイール)ブランドの製品を展示した。同社製品はフローフォーミングを採用しており、頑丈で振動などにも強いのが特徴。さらに、担当者はデザイン性の高さなどもアピールしていた。
JINDAI(金岱)オート・サプライズは日系カーメーカーにもOE供給するタイヤゲージを出品したほか、その他のブースではバランスウェイトやインパクトレンチ、トルクレンチなども並んでいた。