日本グッドイヤーのブースでは、世界初公開となるレクサスのEVコンセプトカー「LF-30エレクトリファイド」の装着タイヤとして開発されたコンセプトタイヤを展示した。
このコンセプトタイヤは、空気力学の技術を駆使して開発したトレッドデザインとタイヤの断面形状を採用。車両がインホイールモーターを使用しており、それを冷却するためにタイヤとホイールが一体となった設計で効率的な空冷ができるようなタイヤになっているという。
また、走行時の空気抵抗を低減するために、タイヤと車体の表面が連続面になるようにデザインしたほか、車体とタイヤの間のクリアランスも最小限に抑えることを目指して設計している。
さらに、今年のジュネーブ国際モーターショーで発表された「Aero」(エアロ)も日本で初公開した。
「エアロ」は未来をイメージした空飛ぶ自動車用に設計されたコンセプトタイヤで、地上を走行するためだけではなく空を飛ぶためのプロペラとしても機能する。タイヤのセンサーから受け取る情報と車車間および車両とインフラ間で伝達される情報を組み合わせるAI(人工知能)プロセッサーも搭載している。
マーケティング本部プロダクトマーケティング部長の岸宗弘氏は、「ものづくりの会社として将来の需要を先取りした開発は大事だ。もちろん一般のタイヤも『これからこうした性能や機能が必要だろう』と考えて開発するが、このタイヤはずっと先の将来に必要であろう機能を考えて開発した」と語った。
ブースでは11月5日に発売予定の新商品「EAGLE F1 ASYMMETRIC5」(イーグル・エフワン・アシメトリック・ファイブ)を公開。
新商品は高いグリップ力とブレーキング力、ハンドリング性能が特徴のイーグルシリーズのフラッグシップモデル。岸部長は「従来品の『イーグル・エフワン・アシメトリック3』からドライとウェット性能を更に改良した」と自信を示した。