ソフト99コーポレーションは2月4~7日、東京支店(江東区東雲)で「ソフト99スプリングフェア2020」を開催し、同社及びグループ会社のオレンジ・ジャパンがそれぞれTPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)を紹介した。
ソフト99コーポレーションは、乗用車向けのTPMS「DRIVER COMPASS」(ドライバー・コンパス)を出品した。このシステムでは、タイヤ内部に取り付けたセンサーが空気圧と温度の情報を受信機に発信。受信機は車両のUSBポートに接続でき、異常を検知した際は光と警告音で通知する。
さらに、専用アプリ「どらあぷ」をダウンロードしたモバイル端末とBluetooth(ブルートゥース)接続することで、端末でタイヤ4本それぞれの空気圧と温度の数値を確認できる。
営業統括本部東京第一営業部の小泉雅史氏は、「タイヤ内部に取り付けられるため、精度の高い情報を取得できる」と自信を示していた。なお、「どらあぷ」では空気圧のモニタリングのほか、燃費の確認やメンテナンス管理なども可能だ。
オレンジ・ジャパンは、純正のタイヤ空気圧センサーに対応した補修用センサーと専用機器(OPSSⅡ)を展示した。
近年国内では、プレミアムクラスの輸入車や、国内メーカーの一部車両にTPMSが標準装着されているが、純正タイヤを冬タイヤなどに履き替えた際にTPMS関連の作業が容易に実施できる。
同社のTPMSでは、OPSSⅡで純正センサーのID番号を読み取り、補修用センサーに同番号を書き込む。これにより、補修用タイヤが純正センサーを取り付けなかった場合でも車両のTPMSの機能を継続して利用できる。通常、ID番号の読み込みなどにはOBDツールが必要だが、OPSSⅡのみで作業可能となった。
営業部の中家康宏課長は「価格面でセンサー自体が純正に比べて抑えられる。OBDツールを利用したTPMSの作業料は高価に設定されていることが多いが、当社の専用機器で手軽に対応頂きやすくなる」と紹介。
また、「純正センサーには6種ほどあるが、当社が用意する2種のセンサーで対応できる。そのため在庫管理も行いやすいのではないか」とメリットを説明していた。
対応ブランドはトヨタ自動車とレクサスで、来年度中に展開する予定。今後は他のカーメーカーへの対応も検討している。