ブリヂストンの歴史から未来まで「イノベーションギャラリー」公開

 ブリヂストンは9月15日、東京・小平市に開設した「ブリヂストン イノベーション ギャラリー」を報道陣に公開した。昨年閉館した企業博物館「ブリヂストン TODAY」をリニューアルしたもので、同社の歴史やDNA、事業活動、さらに未来に向けた取り組みを広く紹介する場として活用していく。

 同社は技術開発拠点の小平地区を再構築して「イノベーション パーク」とする計画を進めており、今回開設した「イノベーション ギャラリー」はその最初の施設となる。今後、これまでとは異なる分野や新たな価値を持つ会社などと協働するオープンイノベーションを積極化する方針で、石橋秀一CEOは「お客様・ステークホルダー、社会をつなぐ新たな共感の場」と話した。さらに、「このギャラリーはパーク全体への入り口としての機能もある。全てのお客様にこの施設を通って頂くことで、当社の取り組みを感じて頂きたい」と期待を込めた。

 展示フロアは大きく4つのゾーンで構成され、同社が手掛ける多様なカテゴリーのタイヤやモータースポーツ活動の取り組みをタイヤ実物やパネルで紹介。さらに、「WHERE WE GO」と呼ぶエリアでは、ゴムと樹脂を分子レベルで結びつけた世界初のポリマー「SUSYM」(サシム)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とトヨタ自動車が開発に取り組んでいる月面での有人探査活動に必要なモビリティ向けのタイヤ、自転車用のエアレスタイヤなど先進技術の一端も知ることができる。

 「イノベーション パーク」は、来年には社内外の交流を活発化させてオープンイノベーションを促進する施設や、試作タイヤを評価できるテストコースも開設する予定で、開発スピードを更に向上するとともに、これまでとは次元が異なるような競争優位性のある技術革新の創出を推進する。

 「イノベーション ギャラリー」は11月末から一般公開を行い、定期的に特別展なども予定している。


[PR]

[PR]

【関連記事】