日本グッドイヤーは2月中旬、福島県のスキー場・裏磐梯グランデコスノーリゾートで、オールシーズンタイヤ「Vector 4Seasons Hybrid」の試乗会を開催した。 当日はハイブリッド車やミニバンなどに新商品を装着し、スキー場の駐車場内に設置したスラロームや直線コースのほか、一般道の雪上コースを走行した。また一部コースではスタッドレスタイヤ装着車との比較も行った。
駐車場の特設コースでは、多少ラフなアクセルワークでハンドリングやスノー性能を確認しつつ、街中の運転を想定してストップ&ゴーを繰り返した。本格的な雪道でオールシーズンタイヤを試すのは今回が初めてだったが、タイヤが空転することもなく、スッと発進し、そして加速していく印象だ。
また坂道がある一般道でも前後を走行する おそらくスタッドレスタイヤを装着しているクルマの流れに問題なく乗ることができる。緩いカーブがある下り坂でも一定のグリップ感が感じられるため、タイヤが滑っていくような不安感は感じられない。ドライバーの安心感は非常に高いといえるだろう。
今回の試乗コースは完全な雪道だったためドライやウェット路面での評価は行っていないが、一定の積雪でも問題なく性能を発揮するオールシーズンタイヤの特徴は十分に体感することができた。
北米などと比べると、国内ではさほど普及が進んでいないオールシーズンタイヤだが、同社では「Vector 4Seasons Hybrid」の発売を機にこれまでより豊富なサイズラインアップを揃え、市場を切り拓いていく。