TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は7月2~3日、東京都武蔵村山市のイオンモールむさし村山で、ドライブシミュレーターを活用したタイヤ安全啓発活動を実施した。
会場には、同社が独自にソフト開発したシミュレーターを3台設置。2日間で合計約200名がイベントに参加し、摩耗タイヤや空気圧不足のタイヤで運転するシチュエーションを疑似体験した。
ドライブシミュレーターには4つのシチュエーションを用意した。1つ目は雨天時の新品・摩耗タイヤの制動距離を比較するステージで、ドライブシミュレーターのアクセルとブレーキを操作することで、溝深さによってブレーキの効きに差が出ることを確かめることができる。
次のステージは、ドライ路面のスラロームで低空気圧のタイヤと適正空気圧のタイヤを乗り比べるもの。ハンドル操作に対する車の反応が異なり、空気圧不足による操縦安定性の低下が感じられる仕組みとなっている。
ステージ3では摩耗タイヤのハイドロプレーニング現象の危険性を、最後のプログラムでは新品・摩耗タイヤそれぞれのコーナリング性能や、タイヤバーストが体験可能だ。
参加者には、ドライブシミュレーターでの体験プログラムを解説する冊子なども配布し、空気圧管理をはじめとするタイヤの適正使用を訴えた。
同社が両日のイベント参加者に行ったアンケート調査によると、「今回の体験を通してタイヤの安全に対する意識が高まった」と回答したのは、全体の98%に上った。また、「溝や空気圧を今後もっと確認しようと思った」「メンテナンスの大切さを再確認した」といったコメントもあったという。
なお、同社は9~10月にも大阪府、三重県、愛知県、埼玉県で安全啓発活動を実施する予定。