小野谷機工の移動式エアリフト「MAL-1100」発売

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カテゴリー: レポート, 整備機器

 小野谷機工は1月に移動式エアリフト「MAL-1100」を発売した。新製品はリフトアップの際にフロントタイヤを同時に安定した状態で上昇できるようにしたほか、4輪のキャスターにより移動時のハンドリング、ジャッキポイントへの位置合わせの際に微調整が容易になっていることが特徴。ライトトラックからトラック・バスまで対応し、作業が安定して行える仕様に仕上げた便利なツールだ。

 「MAL-1100」は特に作業の安全性を重視して開発したという。メカロック式下降防止機構を採用することで万が一、油圧が下がっても機械的にロックして安全を確保するようにした。また、車両によってポイントが異なるため、アタッチメントは高さ110mm(鋼タイプ)、高さ60mm(鋼タイプ)のほか、小型トラック用に高さ35mm(ゴムタイプ)の3種類を用意。軸の高さに合わせてアタッチメントを変更することで、4軸低床車両など様々な車両に対応させた。

 開発を担当した商品開発本部サービス機器開発部の武澤圭朗主任は、「従来はフロントのジャッキアップはエアジャッキを2本用いて作業することが多かったが、エアリフトを使用することで作業負担が圧倒的に減り、効率化や時間短縮につながることも期待できる」と話す。

 4軸車対応フレームリフト、フレームジャッキのような機械ではピットの施工も必要になるが、移動式エアリフトではそういった施工は不必要というメリットもある。武澤主任は「大掛かりな工事は新規店舗などでないとなかなかできないが、『MAL―1100』のような製品であれば既存のお店でも対応できる」と述べ、幅広いユーザーに提案していく考えを示す。

 高い移動性と容易なジャッキポイント合わせを実現する「MAL-1100」の本体サイズは890mm×765mm×1450mm。最低位は135mm、最高位は350mm、重量は130kgとなっている。


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