ブリヂストンの「エアフリー」に試乗  タイヤの基本性能確保。N・V・Hも実用域へ

シェア:
カテゴリー: レポート, 現地
エアフリー試乗会1
エアフリー試乗会1

 ブリヂストン技術センター内にあるテストコースを2周して試乗を行った。同社が公道実証実験で使用するタイヤと同じ条件だ。

 発進時のトラクションはスムーズ。徐々に加速し、時速50kmで直進走行する。「AirFree」はスポークの柔軟性が、タイヤに充てんされた空気の役割を担うという。路面からのゴツゴツ(ハーシュネス)を感じるかもしれないと予想していたが、案に相違した。

 スラロームを40kmで走行。タイヤがグリップする。車両が横滑りすることはなく、揺り戻しで身体がもっていかれる感覚も少ない。しっかりとした接地性だ。粗い路面上を40kmで走ったが、その振動吸収性も空気入りタイヤとの差を感じることがなかった。

エアフリー試乗会2
エアフリー試乗会2

 最も驚かされたポイントは静粛性だ。勝手な思い込みで、ある程度のロードノイズは覚悟していたが、これも予想に反した。スポーツタイヤと同程度といえるのではないか。車内で同乗者との会話も無理なくできる。

 タイヤに空気が入っていないとはとても思えないほど、滑らかな走行だった。乗り心地は「空気入りタイヤとそん色はない」とまでは言えないものの、その差はわずかだと感じた。これからの社会実装が楽しみだ。


[PR]

[PR]

【関連記事】