=ニュースの現場から=イヤサカが足回り機器の「内覧会」  13日、千葉・印西の首都圏TCで開く

製品のパフォーマンスを体感できる場として

①イヤサカ首都圏TC
①イヤサカ首都圏TC

 イヤサカは第84期(24年9月21日−25年9月20日)事業をスタートさせ、まもなく上期を締める。前期業績は売上・利益面ともに過去最高を達成。当期は売上高230億円、経常利益6億9000万円を目標とする。それを達成するため、重点市場への取り組みを強める方針だ。全国の支店単位で順次実施する、米国HUNTER(ハンター)社製品を中心とした足回り機器内覧会はその一環。13日には千葉県印西市の首都圏トレーニングセンター(TC)を会場に開催。100名を上回る取引先関係者が来場した。

 

 首都圏TCで開催の内覧会には、イヤサカが市場で販売展開する足回り製品をフルラインアップで出展。各種機器それぞれ、担当者が実際にデモンストレーションを行った。担当者は来場者の質問に答えながら、操作のポイントや機器の特長を解説した。

②チェンジャー「レボリューション」
②チェンジャー「レボリューション」

 足回り製品はタイヤチェンジャー、ホイールバランサー、ホイールアライメントテスターの三つに大別。いずれのジャンルも、需要業界で喫緊の課題となっている〈人手不足〉〈軽労化・省力化と作業効率の向上〉〈安全作業〉〈作業品質の向上〉に対応する機器をそろえた。

 タイヤチェンジャーではハンター製以外にも、国産(小野谷機工OEM)新製品として上市した「NS100」や、SICE(シーチェ)製のレバーレス対応モデルを展示した。

 ホイールアライメントは高精度カメラセンサーの搭載モデルを出展。車両通過時にホイールアライメントを測定し瞬時に結果を表示するタッチレス・インスペクション「クイック・チェック・ドライブ」を紹介した。

 この日の内覧会で、同社が強く訴求した機器は次の3製品だ。

 【フルオートマチック・タイヤチェンジャー「レボリューション」】

 〈タイヤ交換作業に革命を〉をテーマに、年齢・性別・経験を問わずに使えるハンター社製のフルオートマチックタイヤチェンジャー。

③ユニフォーミティバランサー
③ユニフォーミティバランサー

 強力な油圧クランプを採用したセンターロック方式。省スペース型リフターを備え、タイヤを持ち上げることなく楽にセットすることができるので、身体への負担が少ないのが特長だ。

 「ビード落とし」や「取り外し」の工程は80秒で可能。指定空気圧をセットすれば、自動で高速空気充填してくれるので、作業時間の節約につながる。同社によればタイヤ交換の作業時間を57%削減したという。

 ツールヘッドには軟質素材を採用しており、ホイールのリムを傷つける心配がない。リム径14インチから30インチに対応する。

 【ユニフォーミティバランサー「ロードフォースエリート」】

 ホイールバランスやホイールアライメントを調整しても、ハンドルの振動や横流れが改善されないという問題を解決するために、このユニフォーミティバランサーは開発された。

 タイヤ・ホイールを実際に回転させながら、形状・質量・剛性などから発生するラジアルフォース・ラテラルフォースのユニフォーミティ(均一性)を測定し、どこにアンバランスがあるのかを特定。足まわりのトラブルを高度なレベルで解決してくれる。

 クルマ市場でSUVが増加し、それにともないタイヤは大口径化の傾向を強める。ハンター社製「ロードフォースエリート」は30インチまで対応し、スタッドレスタイヤやSUV用タイヤも計測が可能だ。

④タイヤ・ホイールウォッシャー「GP12」
④タイヤ・ホイールウォッシャー「GP12」

 【タイヤ・ホイールウォッシャー「GP24/GP12」】

 タイヤ・ホイールを持ち上げることなくセットでき、身体的な負担の大きい作業から解放してくれる洗浄機。

 洗浄に際しては絶妙な硬さを持つ専用のビーズ「ショットミディアム」を使用し、ホイールを傷つけることなく、温水を使って1本約60秒で自動洗浄が可能。また、化学薬品を使用せず、使用水量も約1ℓと少ないので環境に優しいのも利点。

 ハイスペックモデル「GP24」は4本連続での自動投入&自動洗浄を可能としており、作業時間の短縮を実現する。スタンダードモデル「GP12」はコストパフォーマンスに優れる。

 この内覧会を通じ、来場者はイヤサカが取り扱う各製品を見聞きし、直接触れることで、そのパフォーマンスを体感できる機会となった。群馬県前橋市の北関東TCでも同内覧会の開催を予定。

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