ブリヂストン石橋CEOが会見 強みを活かした“ソリューションカンパニー”へ
ブリヂストンは7月8日、2050年以降を見据えた新たな中長期事業戦略構想を発表した。この中で掲げたのが「2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンだ。実現に向けて強みのタイヤ・ゴム事業を活かしながら、成長事業としてソリューション事業を一層強化する。さらに、ソリューション事業で得たリソースは、タイヤ・ゴム事業の強化につなげ…
ブリヂストンは7月8日、2050年以降を見据えた新たな中長期事業戦略構想を発表した。この中で掲げたのが「2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンだ。実現に向けて強みのタイヤ・ゴム事業を活かしながら、成長事業としてソリューション事業を一層強化する。さらに、ソリューション事業で得たリソースは、タイヤ・ゴム事業の強化につなげ…
ブリヂストンは7月1日、欧州子会社がマイクロソフト社と協働で、走行中のタイヤトラブルをリアルタイムで検出できる世界初のモニタリングシステムを開発したと発表した。マイクロソフトの自動車メーカー向けのクラウド型コネクテッドカープラットフォーム(MCVP)を活用した独自のタイヤモニタリングシステムとなる。現時点で実用化の時期や対象となるタイヤカテゴリーは未定だという。 今回のシステムは、外傷によるタ…
ブリヂストンは6月16日、日本航空(JAL)とタイヤ摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換を5月から開始したと発表した。大阪国際空港を拠点にJALグループの地域路線を運航するジェイエア(J―AIR)の航空機で整備作業の効率化を目指す。 今回、ブリヂストンのタイヤに関する知見とデジタルを活用した摩耗予測技術に、JALとJ―AIRが持つ航空機の知見やフライトデータをかけ合わせることで、タイヤの交…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は4月22日、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用したゴム材料の特性予測技術、材料構造の最適化技術を開発したと発表した。今後、各カテゴリーのタイヤ開発に活用していく。 新技術は、同社のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology」(ナノバランステクノロジー)の一環として開発したもの。MIはAI(人工知能)などを活用し、従来と…
独コンチネンタルは2月20日、トルコのコルドサ社と共同で開発した接着技術「Cokoon」を活用し、25万本の乗用車用タイヤを製造していることを明らかにした。 「Cokoon」は、レゾルシノールやホルムアルデヒドを使用せずに繊維補強材とゴムを接着できる。製造設備を変更する必要がないほか、「レゾルシノールやホルムアルデヒドを環境により優しい代替品に置き換えることは、持続可能なサプライチェーンだけで…
NTTコミュニケーションズは3月26日、製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、ローカル5Gの本格検証を開始すると発表した。今回、ブリヂストンと合意し、6月から実証実験を始める。 ローカル5Gは、携帯電話事業者による5Gサービスとは別に、地域の企業や自治体などが自らの建物や敷地内で5Gネットワークを構築し、利用可能となる。同社では、「『超高速』『多数同時接続可能』『低…
仏ミシュランが、2月25~27日に独ハノーバーで開催された「タイヤ・テクノロジー・エキスポ2020」で「タイヤメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。同社の革新的で持続可能な製品やサービスの提供を可能にする取り組みが評価された。また、製品ライフ全体でのパフォーマンスの進歩や、使用が進んだ状態でタイヤ試験を実施する姿勢も支持を集めた。 さらに、エアレスタイヤ「Uptis」(アプティス)が「タイヤ…
米グッドイヤーの欧州子会社は3月3日、コンセプトタイヤ「reCharge」(リチャージ)を発表した。ニーズに合わせてトレッドが変化するのが特徴で、液体コンパウンドが入ったカプセルをタイヤにチャージすると、天候や道路状況、ドライバーの志向に対応してトレッドが再生する。液体コンパウンドは、人工知能を活用して作成したドライバーのプロフィールに沿ってカスタマイズされる。 コンパウンドは生物由来物質から…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は2月7日、走行中のタイヤのパフォーマンスを可視化するタイヤセンシング技術を開発したと発表した。今後、オープンイノベーションなどを活用することで、より安全な移動支援技術の確立や新しいビジネスモデルの創出につなげていく。 都内で開催した技術発表会で、守屋学執行役員は、「CASEは100年に一度と言われる自動車産業の変革の象徴であり、タイヤには高機能化が求められ…
横浜ゴムは、昨年の東京モーターショーで「SILENT FOAM」(サイレントフォーム)をはじめとするスポンジの吸音材を紹介した。 タイヤ内に配置するスポンジは、タイヤ/ホイールに囲まれた空間で空気が振動して発生する「空洞共鳴音」を低減するもの。この共鳴音は、荒れた路面などの走行時にタイヤが振動して引き起こされ、「気柱共鳴音」や「キャビティノイズ」と呼ばれることもある。 ビンの口に息を吹きかけ…
横浜ゴムはこのほど、神奈川県の平塚製造所で報道陣向けにタイヤ技術勉強会を開催した。タイヤの性能を左右する要素は様々あるが、その中で配合剤「シリカ」と、「吸音材技術」の役割や重要性を2回に分けて紹介する。 コンパウンドに配合されるシリカにはゴムを補強する役割があるが、同じくゴムの強度向上のために使用されるカーボンブラックをシリカに置き換えると、転がり性能を向上させることも可能だ。 転がり性能の…
過去から様々なイノベーション(技術革新)を生み出してきた仏ミシュラン。近年では2017年に将来を見据えた技術コンセプトを発表し、さらにその流れの中で乗用車用エアレスタイヤも披露するなど開発は更に加速している。今後のタイヤはどのように進化していくのか――国内市場の動向とともにミシュラングループとして未来への展望を、日本ミシュランタイヤのポール・ペリニオ社長に聞いた。 市場の重要戦略は今後も“顧客主…
住友ゴム工業は1月23日、タイヤ用ゴム内部の特定の材料を選択的に観測する手法を確立したと発表した。また同社はこのほど、この手法を活用し、ゴム内部の硫黄架橋の粗い部分・密な部分(粗密)を鮮明に観測することに世界で初めて成功したことを明らかにした。 茨城大学との共同研究による新手法は、同大学が新たに開発した量子線顕微鏡を用いて、製品化したタイヤ用ゴムを評価するもの。これにより、燃費性能や耐摩耗性能…
住友ゴム工業は1月15日、群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)と研究を進めている自動運転車に対応したタイヤ周辺サービスの開発状況を報道陣に公開した。CRANTSでは年内に過疎地域などで住民の生活の足として無人の移動サービスを開始したい考えだ。 住友ゴムとCRANTSは昨年5月から共同研究を開始。その後、タイヤ空気圧データとCRANTS内に設置されている管制室との連携を…
将来に向けた技術コンセプトを相次いで発表している米グッドイヤー。11月4日まで開かれた「東京モーターショー」では、空飛ぶ自動車用に設計した「Aero」(エアロ)やサイドウォール内で苔を生息させるというユニークな発想から生まれた「Oxygene」(オキシジェン)を日本で初めて披露した。グッドイヤー アジア・パシフィック地区のライアン・パターソン社長と製品開発品質担当のデイヴ・ザンジグ副社長に開発へ…