「第37回オートサービスショー2023」開催直前プレビュー
〜出展企業の見どころ〜 最新の技術を搭載した機器を出品 日本自動車機械工具協会(=機工協、柳田昌宏会長)は6月15日から17日までの3日間、東京ビッグサイト(東1・2・3ホール、屋外)で「第37回オートサービスショー2023」を開催する。「オートサービスショー」は、1948(昭和23)年に「自動車整備用機械工具実演展示会」として第1回を開催。その後、1973(昭和48)年に現在の名称に変更し隔年…
増収達成も、原材料高騰の影響で利益は減 15日、ブリヂストンと住友ゴム工業が第1四半期決算を発表した。これで国内タイヤメーカーメーカー4社の2023年1〜3月累計の四半期業績が出揃った。連結業績は一様に2ケタ増収を達成したものの、利益面では苦慮している状況。昨年度に減益要因として大きなインパクトとなった原材料価格の影響はこの1〜3月にも引きずる格好となり、影響額は4社合計で522億円にのぼる。こ…
ショールームをお台場に移転しオープン HW ERECTRO(エレクトロ)は本社が所在する東京都江東区青海2丁目7-4のthe SOHO1階に新ショールーム=写真上=をオープンし、8日プレス関係者に公開した。 蕭 偉城社長は「従来あった南青山のショールームを、本社機能と一体化し移転拡張した。これにより今後、全国に展開していくVI(ヴィジュアルアイデンティティ、視覚的表現)の強化を促進していく側面…
サイト内に場を提供しシミュレーション技術研究所を設立 日本ミシュランタイヤは4月28日、東京都江東区のS&VL社と今後の協業体制に関する基本合意書を締結したと発表した。 今回の取り組みは、同社が今夏より本社移転する群馬県太田サイトで推進する、オープンプラットフォームによる新領域のビジネス創出と活性化の試みの一環。日本ミシュランはサイト内に場を提供し、S&VLはVI-grade社…
「Nano Terasu」(ナノテラス)の愛称で知られる、宮城県仙台市の次世代放射光施設。このナノテラスのある仙台市でこのほど、G7仙台科学技術大臣会合が開かれた。それを契機に、仙台市はオンライン講演会「放射光で広がる未来のモノづくり」を開催。ナノテラスを活用する企業として住友ゴム工業・分析センターの間下亮氏が「放射光活用事例」をテーマに講演を行った。 間下氏は、タイヤに求められる性能を向上さ…
環境性能と運動性能を両立し低燃費・低電費性能を向上 ブリヂストンは8日、いすゞ自動車の新型「エルフ」の新車装着用タイヤとして、タイヤ基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」採用の「V-STEEL RIB(ブイスチール・リブ) R202」=写真下=を納入すると発表した。納入タイヤのサイズは205/70R16 111/109Nなど5サイズ。 「R202」は、タイヤの環境性能と運動性…
2023年12期第2四半期累計期間と同通期の連結業績予想を上方修正 横浜ゴムは2日、スウェーデンの農機用タイヤメーカー、Trelleborg Wheel Systems Holding AB(トレルボルグ・ホイール・システムズ社。以下、TWS)の買収を完了したと発表した。同社は昨年3月、TWSの全株式の取得を発表。各国の競争法に基づき審査を受けるなど手続きを進めていた。 連結決算への業績反映は…
強みの大口径LT用やSUV用が好調。販売量前年度を上回る TOYO TIREは11日、2023年12月期第1四半期の連結業績を明らかにした。売上高は前年同期比26.9%増の1291億60百万円だった。一方、営業利益は原材料高や商品構成が変化したことなどが影響し9.9%減の145億74百万円。経常利益は同23.0%減の158億1百万円。四半期純利益は投資有価証券売却益109億円を計上した前年同期に…
横浜ゴムは12日、2023年度第1四半期決算を明らかにした。売上収益は前年同期比10.1%増の2043億円で過去最高だった。事業利益は130億円(同4.8%減)、営業利益は132億円(同2.4%減)、当期利益は97億円(同4.4%減)となった。 主力のタイヤ事業では原材料価格や物流費、エネルギー費の高騰、半導体不足による自動車メーカーの減産などの影響が利益を押し下げた。しかし「ADVAN(アド…
TOYO TIREと富山大が共同研究。サーキュラー・エコノミー構築に大きく前進 TOYO TIREはこのほど、二酸化炭素(CO2)から高収率でブタジエンへ変換する新触媒を活用し、CO2を出発点にタイヤの主原料となるブタジエンゴム(BR)の合成に成功したと発表した。これは富山大学との共同研究によるもの。9日都内で開いた説明会で、同社は2020年代末までに実用化を目指す方針を明らかにした。 &nbs…
住友ゴム工業はかねてより、ESG経営の推進を図りカーボンニュートラル実現に向け積極的に取り組む姿勢を打ち出してきた。2021年8月から福島県の白河工場で「水素ボイラーを活用したタイヤ製造」の実証実験を開始。それを活用し、今年1月から高性能タイヤの量産をスタートした。既報の通り4月18日、その現場を初公開。今回は白河工場の現場をレポートする。 水素ボイラーを活用しカーボンニュートラル達成に取り組む…
JATMA統計を基にグラフで可視化 JATMA(日本自動車タイヤ協会)が先にまとめた2022年(1月〜12月)自動車タイヤ・チューブの統計データ。13年から22年までの10年間の推移を一覧表で公表した。今回は新車用タイヤ販売本数と市販用タイヤ販売本数について乗用車用、トラック・バス用、小形トラック用の3品種それぞれの販売本数を基にイメージした折れ線グラフを掲載する。 22年1年間の自動車タイヤ…
仏ミシュランはこのほど、イタリアのクネオ工場で「インターナショナル・メディア・デー」を開催。「タイヤ市場の進化」と「工場の変革」という2つの戦略的変革を発表した。 前者は「消費者の新たなニーズと気候変動に対応するためのタイヤ市場の進化」、後者は「人間、技術、環境の新たな課題に対応するための生産拠点の変革」と説明。また、かねてより掲げている「2050年までに、100%サステナブル素材を使用したタ…
持続可能性への取り組みを一層推進 ランクセスは21日、都内で2023年度の活動に関する説明会を行った。ジャック・ペレズ代表取締役社長は2022年の事業が好調に推移したとして次のように挨拶した。 「2022年度は複数の困難に直面し、また非常に厳しい世界経済および事業環境の中で、適切に対応し成長・実現することができた。当社の事業が昨年、このような顕著な成長を遂げることができたのは、事業再編の戦略が…
2023年3月期連結決算は増収も利益面は大幅減 日本ゼオンは4月26日、次期社長に豊嶋哲也取締役常務執行役員が内定したと発表した。正式には6月29日開催予定の定時株主総会で選任され、その後の取締役会決議を経て就任する予定。なお田中公章社長は代表取締役会長に就任する。 日本ゼオンは同日、2023年3月期連結業績を発表した。〈別表〉の通り、連結売上高は過去最高を更新した。しかし営業利…