ブリヂストンやコンチネンタルの工場で再生カーボン活用
ブリヂストンは11月21日、米子会社のブリヂストン・アメリカス・インク(BSAM)が再生カーボンブラック(rCB)を原材料に用いたタイヤを商用化したと発表した。2020年までに廃タイヤ約200万本のリサイクルを目指す。 rCBは廃タイヤを熱分解して製造したもので、米国で販売する一部のタイヤにはBSAMと提携関係にあるデルタ・エナジー・グループ・LLC社製のrCBを使用している。この材料は新品の…
ブリヂストンや東京大学、日本精工(NSK)、ロームが道路からインホイールモーター(IWM)に直接給電できる「第3世代走行中ワイヤレス給電IWM」の開発を進めている。この研究プロジェクトは東京大学を中心に多くの企業が参加するオープンイノベーションで推進しており、タイヤ・ホイールの構造や材料のほか、制御手法、機械部品など様々な技術が活用されている。 10月に千葉県の東大柏キャンパスで開いた報道向け…
ブリヂストンは、「SUSYM」(サシム)を出品した。これはゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマーで、ブースには「サシム」を材料に3Dプリンターで製造したコンセプトタイヤを展示。固さを調整できる特性を利用し、ホイール部は固く、トレッド側は柔らかくなっている。 「サシム」は、同社が昨年発表した「ハイ・ストレングス・ラバー」(HSR)を進化させたもの。「HSR」も天然ゴムを凌駕する強度や…
自動車産業が大変革期に突入する中、“OPEN FUTURE”をテーマとした「東京モーターショー2019」が開幕した。新たなモビリティに対応する技術革新が求められる未来に向けて、タイヤメーカーからブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム、日本グッドイヤーなどが出展。将来を見据えたコンセプトや先端技術を採用した新モデルを発信した。 ブリヂストン 革新素材で社会を変える 先端技術担当の田村康之執行役員と…
10月25日から東京・江東区の東京ビッグサイトなどで一般公開が始まる「東京モーターショー2019」にはタイヤメーカーも多く出展し、自動車産業の変革期を見据えたノベーションや最新のソリューション、コンセプトモデルを披露する予定だ。 ブリヂストンは、同社グループの持続可能なモビリティ社会の実現に貢献するイノベーションや、独自のソリューション「Bridgestone T&DPaaS」など、未…
ブリヂストンや東京大学などの共同研究チームは10月10日、路面からインホイールモーターにワイヤレスで給電する新たなシステムが完成したと発表した。 航続距離が課題となっている電気自動車(EV)に必要な機能をタイヤの内側に配置することにより、走行中の給電や車両への搭載性を大幅に改善することが可能となる。今後、2022年までにタイヤを含めた車両での評価を行い、外部の知見も取り入れながら25年に実証実…
大型車の脱輪事故などを背景に、確実な点検作業が求められる中、各社がトラック・バス用タイヤの整備スキル向上に注力している。その一つが競技形式で行われる大会だ。ブリヂストンや住友ゴム工業は開始から10年の節目を迎え、「レベルが着実に上ってきている」(住友ゴム)と成果が見られてきている。横浜ゴムやTOYO TIRE(トーヨータイヤ)も含めて各社は活動を継続していく予定で、事故のない車社会の実現に一歩前…
ブリヂストンの欧州子会社(BSEMEA)は9月9日、今年4月に買収したトムトムテレマティクスの会社名を10月1日から「Webfleet Solutions」(ウェブフリート・ソリューションズ)にすると発表した。 トムトムテレマティクスの買収は、タイヤメーカーからモビリティソリューションリーダーへの転換を進めるブリヂストンの取り組みの一環で、デジタル化の強化を図ったもの。 新会社名は、トムトム…
ブリヂストンは、グループ会社のブリヂストンリテールジャパンが9月17日からウェブサイト上でスタッドレスタイヤの摩耗状況を診断するサービスを全国で開始すると発表した。 同サービスは乗用車用タイヤのトレッド面をスマートフォンで撮影すると、AI(人工知能)がウェブサイト上で摩耗状況を診断して結果を表示するもの。これまでは夏タイヤで実施してきたが、今後はスタッドレスタイヤも摩耗診断が可能になる。 ス…
ブリヂストンは8月23日、グローバルでの経営人材の育成やサプライチェーンにおけるデジタル化の推進を目的に、9月16日付けで大幅な機構改革を行うと発表した。 グローバルヘッドオフィス(GHO)には「グローバルデジタル戦略分掌」を新設し、デジタルソリューション戦略やITシステムなどをグローバルの視点から構築していく。また、戦略的事業ユニットとして、日本タイヤ事業と化工品ソリューション事業を統合した…
9月に入り本格的な冬タイヤの商戦期を迎えた。業界団体の予測では今シーズンの需要は昨年を下回ると見込まれている中、10月の消費増税を前に駆け込み需要の動きも見られる。需要の拡大とその反動減が懸念されるなど不透明感がある市場環境でどのような販売施策を展開していくのか――国内各社に今期の販売方針を聞いた。 JATMA(日本自動車タイヤ協会)の統計によると、2018年の冬タイヤの販売実績は四輪車用合計…
ブリヂストンは8月27日、オーストラリア大使館で「2019ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」(BWSC)に出場する国内チームの壮行会を行った。ブリヂストン代表執行役CEO兼取締役会長の津谷正明氏や駐日豪州大使リチャード・コート氏のほか、工学院大学や東海大学など4校の出場チームメンバーや関係者らが出席した。 BWSCは2年に1度豪州で開催されるソーラーカーレースで、太陽光を動力源として約3…
ブリヂストンは7月10日、横浜国立大学や日本交通計画協会、アドヴァンス(新潟市)と共同で開発した「新型バリアレス縁石」の技術説明会を都内で開催した。 バリアレス縁石は車椅子やベビーカーでもスムーズな乗り降りが可能となる。側面に特殊な形状を施しており、乗降口と停留所の隙間を小さくする正着性を向上させたことが特徴で、6月から岡山市のバス停1カ所で運用が始まっている。 バリアフリーに配慮した縁石を…
九州北部で記録的な大雨となっている影響で、ブリヂストンの甘木工場(福岡県朝倉市)で操業を一時停止した。28日午前の時点で被害は報告されていないが、安全面を考慮して従業員を自宅待機としているため。工場の再開などは今後の天候状況によって判断する。同工場はトラック・バス用、小型トラック用ラジアルタイヤの主力工場。 なお、甘木工場以外では久留米工場(福岡県久留米市)、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)、スチール…