中国のタイヤメーカーが工場の稼働を再開 中策ゴムはフル稼働に
米専門誌ラバー&プラスチックニュースなどの報道によると、中国の中策ゴム(ZCラバー)は中国とタイの工場をフル稼働していることが分かった。現地の工場2月10日に生産を再開していた。 また、中国国内や海外の需要に対応できる量として、日産でコンシューマータイヤ12万本、トラック用6万本を生産するための原材料の供給網も確保できているという。 今後は、欧米やインドなどの主要市場での落ち込みを相殺するた…
伊ピレリは4月3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年通期業績見通しの下方修正を発表した。売上高は前年比17.3%以上減の43億(約5081億円)~44億ユーロ、調整後EBIT率は2.2ポイント以上減の14~15%の見込み。前回発表からそれぞれ10億ユーロ以上、2ポイント以上の引き下げとなる。 販売数量は前回予想から18ポイント以上減って18~20%のマイナスとなる見通し。高付加価…
横浜ゴムは米バージニア州にあるセーラム工場でタイヤ生産を一時停止する。現地のメディアが報じたところによると、稼働停止は2週間程度となる見込み。米国各地で新型コロナウイルスの感染者が急激に増加する中、従業員の安全確保を図る。 供給面や顧客へのサービス体制に問題はないもよう。停止期間中に工場内の消毒作業などを実施する。セーラム工場は乗用車用タイヤやライトトラック用タイヤを生産している。なお、同社は…
住友ゴム工業は4月10日から12日の3日間、国内のタイヤ工場の稼働を停止する。新型コロナウイルスの感染拡大によるタイヤの需要減を受けて生産調整を行う。4月13日に生産を再開する予定。 稼働を停止するのは白河工場、名古屋工場、泉大津工場、宮崎工場の4拠点で、従業員には休業手当を支払う。 同社は海外では南アフリカ工場で4月16日まで生産を一時停止しているが、それ以外の地域にある工場では稼働を継続…
新型コロナウイルスの感染拡大によるタイヤの需要減を受けて、TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は仙台工場(宮城県岩沼市)の稼働を一時停止すると発表した。期間は4月3日から9日までの7日間で、4月10日から生産を再開する予定。 仙台工場は同社の自動車用タイヤの国内主力生産拠点。海外市場向け高性能タイヤの輸出拠点としても活用している。従業員数は約1500人。同社では「現在、市場から求められている在…
日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は、3月19日に都内で開いた定例記者会見で、「自動車の生産面、販売面にも新型コロナウイルスの大きな影響が及んでいる」と話した。その上で、「現時点で具体的な影響を見通すことは難しい。販売が下降傾向にあり、今後は生産にも間違いなく影響が起こる。自動車産業は75%以上が外注部品に頼っているので波及は大きくなる」と述べた。 自工会は例年この時…
3月1日に解禁された2021年4月の採用活動では、新型コロナウイルスの影響が出始めている。住友ゴム工業、横浜ゴム、トーヨータイヤは3月に開催予定だったイベントを一部中止したほか、今後のスケジュールも未定という。 こうした中で、「学生にPRできる機会が減ってしまうので、インターネットで説明会や面接を行うことを検討している」(トーヨータイヤ)、「一次面接はウェブ上で行うことを検討中」(住友ゴム)な…