横浜ゴム 北米新工場が開所 堅調な需要続く市場で地産地消を
堅調な需要続く北米で地産地消を確立 横浜ゴムが約360億円を投じて建設していた北米のトラック・バス用タイヤ工場(ミシシッピ州ウエストポイント市)が完成した。現地時間の10月5日に行われた開所式にはミシシッピ州のフィル・ブライアント知事やトレント・ケリー米国下院議員をはじめとした地元政財界の幹部のほか、日系カーメーカーや取引先など約300名が出席した。 ミシシッピ工場は同社にとって単独では北米初…
堅調な需要続く北米で地産地消を確立 横浜ゴムが約360億円を投じて建設していた北米のトラック・バス用タイヤ工場(ミシシッピ州ウエストポイント市)が完成した。現地時間の10月5日に行われた開所式にはミシシッピ州のフィル・ブライアント知事やトレント・ケリー米国下院議員をはじめとした地元政財界の幹部のほか、日系カーメーカーや取引先など約300名が出席した。 ミシシッピ工場は同社にとって単独では北米初…
あらゆる角度から「攻める店舗」めざす 住友ゴムが中国で展開を始めた「D-ガード」は店舗に対して経営のノウハウや運営方法を提供することで安定的な販売増に繋げていくのが特徴だが、その仕組みを支えるのはシステム化された顧客誘引手法と顧客管理方法にある。住友橡膠(中国)有限公司の濱田裕史シニアゼネラルマネジャーにその狙いをきいた。 ――D-ガード出店の背景は 「中国は専業店が圧倒的に多くチャネル構成…
更生タイヤ(リトレッドタイヤ)を軸としたビジネスが活発化している。リトレッドは経費削減や環境意識の高まりから徐々にユーザーへ浸透してきたものの、普及率が5割を超えるとされる欧米と比べると、国内では2割と低い水準に留まる。だが、それは新たな需要を掘り起こし、ビジネス拡大に繋がっていくチャンスがまだ残されているとも言える。こうした環境下において、ブリヂストンはタイヤとメンテナンスをパッケージにしたビ…
住友ゴム工業は4月7日、愛知県豊田市にある名古屋工場の見学会を行った。操業開始から50年を超えた同工場は乗用車用タイヤの主力生産拠点で、他工場と比べて新車メーカーへの供給比率が高いのが特徴となっている。以前から進めてきた品質向上への取り組みと、事業のグローバル化が進む中で同工場が果たす役割について紹介する。 名古屋市の中心部から車で約1時間の場所にある豊田市は、トヨタ自動車が本社を置く企業城下…
伊ピレリグループのアジアパシフィックにおける唯一の生産拠点――中国山東省にある倍耐力輪胎有限公司(Pirelli Tyre Co.,Ltd.)は同社グループが世界各地で展開するタイヤ工場の中で、もっとも大きな規模である。今年、操業開始から10周年を迎える同工場が果たす役割や取り組みについて取材した。 高性能タイヤの比率拡大 中国の経済大省と言われている山東省には国内・外から多くのタイヤメーカー…
西日本最大のバンダグ・リトレッドファクトリー ブリヂストンタイヤジャパン(株)がリトレッド工場と廃タイヤ中間処理工場の一括拠点として昨年7月に発足した「ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪」(大阪市住之江区)を訪ねた。ここは世界でも例がない、タイヤソリューションの新たなチャレンジの現場でもある。発足から約1年半、その現況をリポートする。 ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪(武市誠也セ…
昨年から超大型ラジアルを生産 古くから観光地として有名な尾道。市中心部からしまなみ海道(西瀬戸自動車道)を越え、車で10分ほど走ると工場が立ち並ぶ地域が現れてくる。その中で入り口にひときわ目立つ巨大なOR(鉱山用・建設用)タイヤが展示されているのが横浜ゴムの尾道工場だ。 同工場は1974年の操業開始以来、2011年までに3期の工場拡張を行っており、2011年の月産生産能力は2006年と比較して…
生産量を倍増し、シェア拡大図る 横浜ゴムはリトレッドタイヤ事業の強化に乗り出す。これまで他社と比べて取り組みが遅れていたが、子会社のヨコハマタイヤリトレッド(株)では課題だった台タイヤの回収率を高め、生産量を倍増させる方針を打ち出した。引き続き堅調な需要が見込まれるリトレッド市場で巻き返しを図る。 近年、ユーザーの環境意識やコスト削減志向が以前にも増して高まっていることを背景に、リトレッドタイ…
取引店を600店へ拡大しシェア獲得図る 住友ゴム工業のタイ子会社では今後の高い成長が見込まれるタイ市場で市販用タイヤの販売体制を強化する。これまでダンロップブランドを積極展開してきたが、昨年からはファルケンブランドの販売にも注力している。また現在、タイ全土に約400店あるダンロップタイヤ取扱店を数年以内に600店まで拡大させ、さならるシェア獲得を目指していく。 タイの新車販売台数は、2012年…
住友ゴム ASEANへ向け供給拡大図る 住友ゴム工業はタイ工場からASEAN(東南アジア諸国連合)各国へ向けた供給体制を強化する。5月に本格稼働を始めたタイで3カ所目となる新工場からは農業機械用タイヤなど産業用タイヤを供給し、コメの輸出大国である現地需要を取り込む。さらに世界最大級の生産規模を誇る乗用車用タイヤ工場では、早期に生産能力を日産10万本レベルまで引き上げ、これまでの欧米向け輸出から、…
彰化縣員林鎭にある「建大工業/KENDA」の本社を訪問した。重厚感の漂う建物に入り広い階段を上るとショールームがある。そこで面会したのは副董事長の楊 啓仁氏。柔らかい物腰だが、時折見せる鋭い眼差しからは、日本市場への強い期待と事業強化の意志がひしひしと伝わってくる。四輪車用タイヤでは後発だが、2001年の参入以来、増産を続け、事業拡大のテンポは速い。いまなお3年後、5年後を見据えた投資意欲は目を…
台湾中部の彰化縣にある「MAXXIS」の本社を訪問した。敷地内に入るとR&Dセンターと向かい合わせに本社ビルがある。そこで廖正耀副総経理(副社長)にインタビューした。社内には、右肩上がりで推移してきた自信と活気を随所に感じる。インタビュー前に若い社員から日本語でレクチャーを受けた。徹頭徹尾、チャレンジングで明るい雰囲気が印象に残る。同社を身近に感じてきたところで、廖副社長の登場となった。 日本市…
蒋介石が台湾でタイヤを製造するために設立したとされる「南港輪胎/NANKANG」。1959年1月の設立当初から36年間、横浜ゴムと提携関係にあった、最も日本と近しい関係のある台湾メーカーである。現在も日本での知名度は高く、台湾ブランドでは販売本数№1。新竹縣新豊郷にある本社・新豊工場に彭添城技術副社長を訪ね、同社のモノづくりの現状と展望を聞いた。 日本市場で2%シェア、さらに上げる ――NAN…
新車用4500万本、市販用7000万本の年間需要をもつ日本のタイヤ市場に、台湾ブランドが熱い視線を注いでいる。歴史的に日本のタイヤメーカーと関係が深く、開発・生産・品質管理などの方式は日本と酷似している。近年では積極的にグローバル化を推進しながら実力レベルを上げてきた。いまや、彼らの国際競争力を見過ごすことはできない。欧州や日本でラベリング等級を取得し、また日本向けスタッドレスタイヤの開発にも意…
横浜ゴムの国内に5カ所あるタイヤ生産拠点のひとつ、静岡県三島市にある三島工場。同工場が果たす役割や、環境へ配慮した工場づくり、生産性向上への取り組みについて現地取材した。 三島工場の操業開始は1946年。敷地面積は11万2000平方メートルで従業員数は917名。現在の生産品目は乗用車用、レーシング用、ライトトラック用タイヤだが、実は同社のハイパフォーマンスタイヤ発祥の地でもあり、「ADVAN」…