RFIDの活用加速 ブリヂストンが次世代技術を共同開発
ブリヂストンは10月28日、タイヤ用次世代RFIDタグの早期実用化に向け、トッパン・フォームズと実装技術の共同開発を開始したと発表した。通信性能を大きく向上させ、既存の技術より離れた位置から正確なデータの読み取りを実現する。遠隔でのタイヤデータの読み取り、システムへのデータ接続が可能となり、作業時間の短縮や安全性・作業性の改善につなげる。 RFIDは無線通信を用いてICタグなどの情報を非接触で…
ブリヂストンは10月28日、タイヤ用次世代RFIDタグの早期実用化に向け、トッパン・フォームズと実装技術の共同開発を開始したと発表した。通信性能を大きく向上させ、既存の技術より離れた位置から正確なデータの読み取りを実現する。遠隔でのタイヤデータの読み取り、システムへのデータ接続が可能となり、作業時間の短縮や安全性・作業性の改善につなげる。 RFIDは無線通信を用いてICタグなどの情報を非接触で…
住友ゴム工業は、関西大学の谷弘詞教授と共同で、タイヤの回転で発電し、タイヤ周辺に搭載されたセンサーなどに給電可能な発電デバイスの研究開発に取り組んでいる。また、3月にはこのデバイスを活用した「タイヤ摩耗状態および接地面形状測定方法」を確立した。電源の供給やセンシングなどに活用できるこの技術の概要を住友ゴム工業の研究企画部インテリジェント材料開発グループの杉本睦樹課長に聞いた。 タイヤの回転を“エ…
住友ゴム工業は8月30日、IoTソリューション企業のトライポッドワークス(仙台市)へ出資したと発表した。出資額は非公表。 住友ゴムは車輪速解析技術をベースとする独自のセンシング技術「センシングコア」を用いたビジネスの実現に向けて開発を進めている。トライポッドワークスのIoT分野のハードウェア・ソフトウェア開発やネットワーク構築の強みを活かしていく考え。 トライポッドワークスは、車載IoTプラ…
ブリヂストンのグループ会社、ブリヂストンタイヤソリューションジャパンは9月20日から国内の輸送事業者向けに、タイヤの空気圧と温度を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「タイヤマティクス」を活用した新サービス「リアルタイムモニタリング」の提供を開始すると7月25日に発表した。タイヤに起因する運行トラブルの未然防止、タイヤの異常発生時の早期復旧につながるソリューションサービスを通じて輸送…
日本ミシュランタイヤはトラック・バス用タイヤ事業でDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる。昨年秋にサービスを開始した「MRN GO」は2022年内に1万件の利用者獲得を目指し、またタイヤ点検作業のデジタル化を実現する「タイヤケア」は輸送事業者8社にサービスを提供する。人手不足や労働時間規制など課題が山積する物流業界で、デジタル技術を活用して業務効率化に貢献していく考えだ。 「MR…
横浜ゴムは6月20日、同社とタイヤ販売子会社のヨコハマタイヤジャパンが京都タクシー、興進タクシーの協力を得て、タイヤソリューションサービスの実証実験を5月から開始したと発表した。 今回、京都府およびその近郊エリアで、横浜ゴムが開発したタイヤ空気圧の遠隔監視システム(タイヤ・エアー・プレッシャー・リモート・アクセス・システム=TPRS)の実証実験を行う。京都タクシーと興進タクシーの車両に、横浜ゴ…
住友ゴム工業は4月22日に日本自動車研究所(JARI)の城里テストセンターで、タイヤセンシング技術「SENSING CORE」(センシングコア)の一部機能を使用したデモンストレーションを実施した。この技術は車両から得たデータを解析してタイヤや路面の状態を検知するもの。今回は滑りやすい路面を検知する「路面検知」機能の実演を行ったほか、車輪脱落事故の予防に向けた新機能「車輪脱落予兆検知」、「CO2排…
日本ミシュランタイヤはトラック・バス用タイヤを中心に、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。横浜市で開催された「ジャパントラックショー2022」で報道向けの説明会を開催し、人手不足や高齢化が課題となっている物流業界へデジタル技術で貢献していく方針を打ち出した。既に国内で展開を始めた「ミシュランタイヤケア」やRFIDを活用したサービスにより、タイヤメンテナンスの大幅な省力化を図り、ソ…
住友ゴム工業は4月22日に日本自動車研究所の城里テストセンター(茨城県)で、「センシングコア技術」の将来構想を発表した。2022年に実証実験を始め、2024年から自動車メーカー向けにタイヤの空気圧や摩耗、路面状態などを検知するシステムの提供を始める。 センシングコアは、タイヤの回転により発生する車輪速信号の解析技術により、様々な状態を検知する同社の独自技術。2017年に技術を確立し、2021年…
横浜ゴムは4月21日、乗用車用タイヤの摩耗状況を検知する技術を開発したと発表した。この技術は、同社がアルプスアルパインと共同で開発中のタイヤ内面貼り付け型センサーから得られるデータを独自の信号処理技術を用いて解析するもの。 今回、センサーを通じて走行中のタイヤの繰り返し変形に応じたセンシング波形を取得し、独自の解析手法を用いることで新品と摩耗品の判別が可能になった。 横浜ゴムでは「タイヤ寿命…
住友ゴム工業は4月7日、オリックス自動車のレンタカー事業と協力してスローパンクを含むタイヤ空気圧・温度管理サービスの実証実験を開始したと発表した。 同社はこれまでリース会社やレンタカー事業者など数十社と空気圧・温度管理サービスの実証実験を行ってきた。タイヤ空気圧監視システム(TPMS)から取得した空気圧や温度情報をクラウドに蓄積し、その推移をモニタリングする中で、新たにスローパンク検知のアルゴ…
住友ゴム工業は3月24日、タイヤ内に設置する発電デバイスを利用した「タイヤ摩耗状態および接地面形状測定方法」を開発したと発表した。 同社は、関西大学の谷弘詞教授と共同でタイヤ内発電デバイスの開発に取り組んでいる。このデバイスでは、タイヤの回転によって電力を発生させ、タイヤ周辺に搭載するセンサーにバッテリーレスで電源供給することができる。 今回開発した技術は、同発電デバイスを活用したもの。タイ…
住友ゴム工業は普及が進む電気自動車(EV)への対応を本格化するとともに、CASE時代に対応したソリューションビジネスのグローバル展開を積極的に推進する方針を打ち出した。これまで取り組んできた主要市場での高機能タイヤの拡販に加え、急速なEVシフトが進む中国や欧州で初のEV専用タイヤを投入する。さらに、同社が強みを持つソフトウェアやセンシング技術などと融合させた独自の循環型タイヤビジネスの構築を目指…
横浜ゴムは、今年8月にタイヤ空気圧遠隔監視システム(TPRS=Tire air Pressure Remote access System)の実証実験を開始するなど、タイヤ市場や関連サービスの変化に対する取り組みを積極化している。その目的や今後の市場動向について、タイヤ国内リプレイス消費財第一営業部の上井清部長、タイヤ国内リプレイス営業企画部の野村賢弘部長、タイヤ国内リプレイス消費財第一営業部営…
住友ゴム工業の山本悟社長と横浜ゴムの山石昌孝社長がこのほど記者会見を行い、2021年の取り組みを振り返るとともに、来年以降への展望を語った。原料高や海上運賃の高騰など不安定材料も少なくない中、独自のソリューション事業や高付加価値タイヤの拡販など、強みを発揮して収益力を高めていく方針だ。 住友ゴム工業の山本悟社長は、12月13日に開催した会見で2021年を振り返り、「世界の製販拠点の効果最大化を…