国内4社の2020年業績予想 下期以降の回復へ期待
タイヤメーカー4社の中間決算が出揃った。上期は新型コロナウイルスの感染拡大によりタイヤ販売に深刻な打撃を受けた一方で、足元では需要が回復しつつあることから、当期損益を未定としたブリヂストン以外の3社は通期では黒字を確保する見込みだ。感染の第2波、第3波への警戒感が強まっており、市場の先行きに不透明感はあるものの、徐々に挽回へつながっていくことが期待される。 ブリヂストンは新型コロナウイルスの影…
住友ゴム工業は6月に発行した統合報告書2020で、2019年度の「事業活動の環境負荷低減」の取り組みについて報告した。この活動は、同社のCSRガイドラインにおける枠組みの一つで、低炭素社会の構築や循環型社会の形成などを目指すもの。 同社は生産によるCO2排出量の削減に取り組んでいる。2019年度は省エネコンサルティングを活用し、国内工場のCO2排出量は24万2000t-CO2eと前年度比500…
住友ゴム工業は8月1日から乗用車用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX03」(ウインター・マックス・ゼロスリー)を順次発売すると6月30日に発表した。発売サイズは13~20インチの98サイズ。 「ウインター・マックス03」は新技術の「ナノ凹凸ゴム」を採用し、従来品(WINTER MAXX02)と比較して新品時の氷上ブレーキ性能を22%、氷上コーナリング性能は11%それぞれ向上した。 新…
九州を中心とする大雨の影響で、ブリヂストンは6日午後に福岡県にあるタイヤ工場などで一時操業を停止した。停止したのは久留米工場(福岡県久留米)、甘木工場(福岡県朝倉市)、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)。 3工場とも7日午前時点で生産を停止しており、現地の状況を見ながら今後の再開を判断していくという。また、ゴムクローラや高圧ホースなどを生産する熊本工場(熊本県玉名市)も6日に稼働を停止した。 住友ゴム…
住友ゴム工業は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生産を停止していた国内のタイヤ工場を11日に稼働した。また南アフリカ工場と米国工場でも5月から生産を再開した。これにより、同社の国内外の全てのタイヤ工場が生産活動を再開した。 同社は大型連休の前後に国内の全てのタイヤ工場で10日間の生産調整を行っていた。また、南アフリカのタイヤ工場では3月下旬から、米ニューヨーク州にある米国工場は4月20日から…
世界を瞬く間に変えてしまった新型コロナウイルス。その影響はタイヤの生産や販売面だけではない。在宅勤務の拡大により、今年4月の新入社員を対象にした研修も従来から大きく変化した。企業としてどのような配慮をしたのか、社員に戸惑いはなかったのか――。これまでの集合形式からオンラインを活用した研修に切り替えた住友ゴム工業とTOYO TIRE(トーヨータイヤ)に取り組みを聞いた。 テレワークで一般的に課題…
日本で新型コロナウイルスの感染が初めて確認されてから3カ月が経過した。当初、中国国内の問題と見る向きもあったこの感染症は瞬く間に世界へ拡散。過去最大級の経済危機とも言われる状況は、人々の生活を大きく変えた。各国で外出の禁止や自粛、企業活動の制限などの措置が強化され、タイヤ産業でも工場の稼働停止と生産調整、急激な需要の減速が連日のように伝わってくる。感染の収束は見通せず、先行きへの不安は消えない。…
住友ゴム工業は24日、国内の全てのタイヤ工場で10日間の生産調整を行うと発表した。新型コロナウイルスの影響により、主に国内向けのタイヤ需要が減少しているため。 同社は国内では白河(福島県)、名古屋(愛知県)、泉大津(大阪府)、宮崎(宮崎県)の各工場でタイヤを生産している。当初から決まっていた5月の大型連休(5月2~5日)の前後に合計10日間の臨時休業を加える。これにより、4つの工場は4月27日…