タイヤの高分子とフィラーの動きを世界最速で計測
住友ゴム工業と東京大・茨城大の研究グループ 住友ゴム工業と東京大学、茨城大学との研究グループは、タイヤゴムに使用されるフィラー(材料の中に添加される微粒子状の物質)の一つであるカーボン微粒子と高分子(ポリブタジエン)の動く様子を、世界最高速度890ナノ秒(10億分の1秒)の時間分解能で計測することに成功した。 同社研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長らの研究グループは、ドイツのハンブ…
住友ゴム工業と東京大・茨城大の研究グループ 住友ゴム工業と東京大学、茨城大学との研究グループは、タイヤゴムに使用されるフィラー(材料の中に添加される微粒子状の物質)の一つであるカーボン微粒子と高分子(ポリブタジエン)の動く様子を、世界最高速度890ナノ秒(10億分の1秒)の時間分解能で計測することに成功した。 同社研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長らの研究グループは、ドイツのハンブ…
タイヤのグリップ状態を可視化「一瞬の判断求められるレースで有用」 住友ゴム工業は15日、「モータースポーツでのセンシングコア実証実験」を報道関係者に公開した。富士スピードウェイで開催の「K4GP FUJI10時間耐久レース」に参加したD−SPORT Racing(ディー・スポーツ・レーシング)チームのミライースに搭載し実験を行った。センシングコア解析技術はレースシーンでどのような役割を果たすのか…
住友ゴムが富士スピードウェイでセンシングコア実証実験 住友ゴム工業は15日、静岡県の富士スピードウェイで「レースでのセンシングコア実証実験」の模様を報道関係者に公開した。 センシングコアはタイヤの回転信号を解析する間接式TPMS(タイヤ空気圧監視システム)、DWSをベースにしたソフトウェア。DWSは直接式TPMSと異なりセンサーや電池が不要で、同社の自動車メーカーへの納入実績は1997年から現…
住友ゴム工業23年12月期第2四半期 7日発表の住友ゴム工業23年12月期第2四半期連結業績は、上期累計で売上収益が前年同期比9.6%増、事業利益が同20.4%増、営業利益が同33.7%増、当期四半期利益が同52.3%減。 タイヤ事業は売上収益が同9.3%増、事業利益が同27.4%増で増収増益だった。 物価上昇やウクライナ情勢が影響し経済環境が緩やかに減速する状況が継続。為替や物価動向などで…
タイヤリサイクル技術の開発取り組みを加速 住友ゴム工業はこのほど、住友理工(本社・名古屋市中村区)、住友電気工業(本社・大阪市中央区)と協業し、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けたリサイクル技術の開発に取り組むことを明らかにした。 22年、炭素回収・変換技術を有する米国のバイオ技術会社、LanzaTech Global, Inc.(本社・米国イリノイ州。以下、ランザテック社)と、住…
住友ゴムが「グラントレック XS1」を新発売 住友ゴム工業は、カスタムを楽しむための選べるサイドデザインを採用したSUV用スタッドレスタイヤDUNLOP(ダンロップ)「GRANDTREK XS1(グラントレック エックスエスワン)」を9月から順次発売する。 コンパクトSUVを対象に、LT215/70R16 100/97N、185/85R16 105/103L LTの全2サイズで展開。価格はオー…
クリーンで低コストな水素の活用を目指す 住友ゴム工業は7月24日、福島県の白河工場で推進する水素エネルギー活用の量産タイヤ製造時に、再生可能エネルギーを利用した水素製造施設、福島水素エネルギー研究フィールド(=FH2R、福島県浪江町)の水素を1カ月間にわたり供給を受けると発表した。この日開催した、近隣の小学生を対象とする「夏休みわくわく寺子屋in白河工場」イベントの中で明らかにした。  …
新中計ベースに企業理念の具現化を ――2023年に新中期経営計画(新中計)を発表されました。そこで掲げられた目標に向け事業活動に取り組んでいかれますが、22年までの中計を振り返りタイヤ事業の推移を分析してください。 2015年に米国グッドイヤー社とのアライアンスを解消しました。それを契機に、独自路線で北米をはじめ海外市場での事業拡大を進めてきています。 その一例として、米国工場を買収しまし…
住友ゴム工業 執行役員タイヤ国内リプレイス営業本部長 河瀬二朗氏 “人に寄り添う”ビジネスを展開 ――国内リプレイスタイヤ事業について、これまでを振り返って。 新型コロナの感染状況が下火になりつつあることから、経済環境は回復基調にありました。国内経済全般で物価の上昇が見られ、タイヤ業界でも原材料価格や輸送費の高騰などを受け22年に2度、市販用タイヤの値上げを行いました。その影響もあり、22…
住友ゴム工業は、マッド路面からミディアム路面まで幅広くカバーするモトクロス競技専用タイヤDUNLOP「GEOMAX MX34(ジオマックス エムエックスサンヨン)」を7月1日から順次発売する。発売サイズはフロント6サイズ、リア11サイズで、価格はオープン価格。 「GEOMAX MX34」は国内外のレースで培った最新テクノロジーで開発したモトクロス競技専用タイヤ。マッド路面からミディアム路面まで…
住友ゴムとユネスコの協働事業 住友ゴム工業は、主力ブランドであるDUNLOP(ダンロップ)と公益社団法人日本ユネスコ協会連盟との協働事業、「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」を今年も実施する。 「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」は、低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売上の一部を活用し、同ブランドと顧客が一緒になって行う環境保全活動。13年から継続して実施している(コロナ感染拡大の状…
第2四半期業績・通期業績の予想では利益面を上方修正 住友ゴム工業の第1四半期業績は、売上収益が2767億61百万円で前年同期比10.5%増、事業利益は79億76百万円で46.1%減。タイヤ事業は売上収益9.0%増の2297億92百万円、事業利益は81.5%減の19億34百万円の増収減益だった。 国内新車用タイヤは半導体不足など自動車メーカーの減産の影響を受け低調に推移した。ただ足元の販売状況は…
増収達成も、原材料高騰の影響で利益は減 15日、ブリヂストンと住友ゴム工業が第1四半期決算を発表した。これで国内タイヤメーカーメーカー4社の2023年1〜3月累計の四半期業績が出揃った。連結業績は一様に2ケタ増収を達成したものの、利益面では苦慮している状況。昨年度に減益要因として大きなインパクトとなった原材料価格の影響はこの1〜3月にも引きずる格好となり、影響額は4社合計で522億円にのぼる。こ…