「タイヤの日」強風吹き荒れる中、懸命に点検活動

シェア:
カテゴリー: タイヤの日, 特集

 4月8日「タイヤの日」。2000年にJATMAと全国タイヤ商工協同組合連合会など業界3団体により創設された。タイヤ業界にとって年に1度の特別な日であり、8日前後には毎年、全国各地でそれにちなんだイベントや安全啓発活動が開催されている。JATMAでは今年も4月5日~8日にかけ、支部が所在する全国7カ所の高速道路SA・PAで、タイヤ点検をはじめとする安全啓発活動を行った。
 

JATMA津谷会長
JATMA津谷会長

 広く一般ドライバーにタイヤへの関心を喚起し、タイヤの正しい使用方法を啓発することにより、交通安全に寄与する――そのことを目的として創設された「タイヤの日」。

 今年もJATMAをはじめ、各地のタイヤ商工協同組合、国内タイヤメーカーと販売会社各社、タイヤ販売店が協力して、業界が一体となって活動に取り組んだ。現場では、車のユーザーに対しさまざまな角度からタイヤの正しい使用と日常管理の重要性をアピール、タイヤに対する関心を深めてもらうことに努めた。

 JATMAは5日から8日の間、全国7カ所でタイヤ点検をメインとする安全啓発活動を企画。一部地区では強い風雨のため、点検など屋外でのイベントを取り止めたケースがあったものの、概ね計画通り、活動を展開した。

 その一つ、関東支部は8日、東北自動車道・羽生PA下り線でイベントを実施し、同会の津谷正明会長(ブリヂストンCEO)が現場を視察した。

 会場の羽生PAは当日、抜けるような青空が拡がり、陽射しも初夏を思わせるよう。しかし、前の週末に通過した爆弾低気圧の影響から、強い風が時折吹き荒れ、屋外イベントにはあまりふさわしくないコンディション。そのため、「タイヤの日」を告知するのぼり旗の掲示や、PRのためのパネル展示を行うことはかなわなかった。

 そんな羽生PAに、JATMAと地元の埼玉県タイヤ商工協同組合(仁平誠一理事長)、さらにメーカーやタイヤ販社の関係者が参集した。スタッフは揃ってイエローのユニフォームに身を包み、安全啓発の活動を実施。空気圧計測器や残溝を測るゲージでタイヤを点検し、空気圧不足のタイヤにはエアー充てんを行った。

 また、ドライバーのみならずPAを利用する人々に、PRリーフレットとポケットタオルなどをセットにしたクリアファイルを配布。「タイヤの日」をアピールし、タイヤの空気圧点検の重要性を強く訴えた。

 津谷会長は現地で次のように挨拶した。「タイヤの日は今年で14年目。当会では日頃よりドライバーへの啓発に努めているが、昨年10月に実施した東名高速道路・浜名湖SAで実施したタイヤ点検では、乗用車でおよそ3分の1が空気圧不足だった。このような事態を踏まえ、ドライバーにタイヤの点検作業の重要性をお伝えし、交通安全に寄与できるよう、このタイヤの日を創設し啓発に取り組んでいる。

 また、このたび実施したアンケート調査によると、一般消費者の間では、タイヤの空気圧不足が燃費の悪化につながることを認識されていないという実態が確認された。個々のドライバーがタイヤの空気圧を適正に管理することによって、燃費悪化を抑えエコドライブを推進し、ひいては地球温暖化防止に寄与することをご理解いただけるよう、あらゆる機会に効果的に啓発していく」


[PR]

[PR]

【関連記事】